まるで梅雨に逆戻りしたかのような雨天。

午前中は市内の温泉施設のサウナで脱水して昼寝した後、現地に向かいました。

河原は増水しておらず、K氏と連絡をとり、決行となりました。

昼から時折雨が降り、湿度の高い河原にタープを設営しました。

K氏愛用の鍛造刃物(下)刃厚があり、ハマグリ刃(コンベックスグラインド)の刃付けがされているので堅牢な造り。

最近何か知らんけど芸人のおかげでソロキャンプがブームになって、アイドルみたいなのが刃物を木で叩いて斧みたいに使う「バトニング」とかいう使い方を提唱する動画がYouTubeでUPされており、まあやりたきゃやれば良いんですが野宿歴30年以上の私にしてみれば

 

「バトニングはおよしなさい」

 

というのが感想です。

道具が限られている野外で様々なクラフトをする上で要となるマザーツールは間違いなく1本のナイフであり、その大切なナイフにダメージを与えかねないリスクを伴うのが薪割り作業です。

刃物の使い方をよく知らない人が普通のナイフで同じことをやると残念な思いをする、ということと、薪割りは斧や鉈の出る幕である、ということです。

ただ、K氏所有の鍛造の刃物は、変な「こじり方」をしなければ鉈の代用にも使える、かと思います(ちなみに上のホローグラインドのBUCKジェネラルでやると折れるでしょう)

ネギとショウガどっさりのカツオのたたき

しっとりして最高…

細~い五徳の折り畳みガスバーナーに重さ2kgのタークのフライパンは不安定なので、K氏持参の焚き火台で肉を焼きます。

この頃から羽虫の猛攻に遭い、まあそこらじゅう、タレやフライパンの中にホイホイ入るわ入るわ。意外なところでミネラル補給と相成りました。

焚き火の揺らぎを眺めつつ、クラフトビールがどんどん消費されます。

天気は相変わらず悪く、霧雨が続き、縦横に吹く風でタープ下に雨粒が舞い込み、張り付き、服が濡れて不快指数100くらいです。

 

いや~楽しいな

 

サーマレストのマットを敷き12時前に就寝。

マットの蛇腹に雨水がたっぷり溜まり、何故かゴアテックスのシュラフカバーの内側も水浸し…

 

「こんなんでモッガディート良く寝てられるな」

 

というK氏の独り言で目を覚ましました。

顔も体もずぶ濡れ。水溜りの中で寝るのって快眠とは程遠いですね。

 

雨の中非常用に持参していたアライテントのエアライズ2(2人用)をさっと設営。風が強いのでしっかりとペグ打ちしておきます。

 

濡れたマットをタオルで拭き、テント内に退避。

 

2人用のテントって、狭いね~。

肉をたらふく食べた男二人のすえた香りが充満したテントの中で、ときおり叩きつける雨音で眠りを中断するもまあまあ仮眠できました(快眠は無理でした)

今さらながら前室ありの大きめのテントがちょっとだけ欲しい気分。

タープもどうだろう?10年以上使っているから撥水も何もあったもんじゃない。

そのうち買い替えるか…(いつになるかは不明)

しかし良く降るなァ…

朝のコーヒーで爽やかじゃない朝も爽やかに。

 

雨の中撤収。

テントなどは適当に丸めてビニールに突っ込み、Tシャツをファミマで購入。

 

五日市の温泉に二人で入り、芯まで温まりました。

 

間違いなく記憶に残るほどの野宿でしたが、経験値稼ぎになった本当に楽しい2日でした。