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この日は休みで、午前中チビ赤の歯科検診。
毎晩の歯磨きの効果があってか、虫歯ゼロ。
たいして嫌がらず、フッ素を塗って、ハイ、おしまい。
妻の帰りを待ち、夕方6時に出発しました。

午前中に友人が買い物をしてくれていたので、ビールと肴を少々仕入れて、友人T氏と夕暮れの林道を走りました。

この森は前々回の野宿で、雨に見舞われた場所。小川が流れ、静かな秘密の場所です。
雨男なので、今回はタープを持参し万全。
ランプに火をつけ、明かりをたよりにタープを設営します。

シチリンを2台設置し、炭火を起こし、宴に備えていると間もなく雨…
最初は静かに木の葉を打っていた雨音が、そのうちバララ、バラララとタープを叩く音に変わりました。
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まあ、歓迎の雨はお約束です。
早速ビールで乾杯し、ツマミの製作にとりかかりました。
ポリ袋に切ったタコとキュウリと酢味噌を入れて、口を縛ってクーラーボックスへ。1時間もすれば味がなじんでさっぱりした酢味噌あえの完成です。

友人T氏が焼き鳥の下準備をすべて済ませてくれていたおかげで、あとは炭火に並べるだけ。間もなくパチパチと心地よい音と香ばしい肉の焼ける匂いが森に漂いはじめました。
2台のシチリンにアルミ棒を渡し、丁度良い火加減で焼くという友人のアイデア。
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この森にはクマはいませんが(と思いますが)タヌキ、イタチ、キツネ、イノシシ、フクロウがいます。
どの生き物にとっても、この焼き鳥の匂いはたまらんもののはず。

焼けたのを見計らい、熱々の砂肝に食らいつきます。
この砂肝は、しばらく焼いて“焼き枯らし”状態まで放置すると旨みが凝縮することが判明。歯さえ良ければおすすめの食べ方です。
焼き鳥は炭火のマジックで、どんな焼き鳥屋にも負けない絶妙な酒肴に変わりました。
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12時が近づき、日本酒のあてに仕込んでおいた酢味噌あえをコッヘルに取り分けます。

日本酒は小澤酒造“澤乃井 蒼天”

飲み口は淡麗でフルーティーな香り。
日本酒にはやはり和食がいいです。頭も痺れてきました。

蚊取り線香の匂いを嗅ぎながら会話に花が咲きます。

仕事のこと

政治のこと

将来のこと

そして、いきなり飛躍してかの有名な「ロズウェル事件」に話が及ぶと熱弁する私をよそにT氏が寝始めました。

さすがに山奥でテント無しは吸血昆虫どもの餌食になるかな…と思いましたが、夜中の一時からテントを設営する気にもなれず、蚊取り線香と虫除けスプレーの力を信じてそのままごろ寝することに決めました。
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夜の森を満たすものは雨音と小川の音。そして時折聞こえる鳥の声くらい。

先に夢路へ旅立った友人は自分の寝袋を広げずに抱き枕にして寝ています。
確かに寝袋は不要なくらい快適な気温だったので、ゴアテックスのシュラフカバーだけで十分でした。

たまに顔を這う虫はご愛嬌…

森と一体となって至福の気分で眠りました。