逆川林道野宿 二日目

夜中。

海だか川を泳いでいる夢を見て目を覚ましました。
３時。夜露、というより霧雨のようなものが降っていて、顔と寝袋から出ていた上半身が濡れていました。
しかしテントには戻らず顔を拭き、ラジオを寝袋に持ち込み再び夢の続きを見ようともぐりこみました。
ゴアテックスのシュラフカバーの性能は素晴らしく、雨は通さないが内側の蒸気は排出します。結果、雨の中での就寝が比較的容易にできます。ただ、値段が寝袋本体と同じくらいということ。カバーにそれくらい出費することの抵抗をクリアすれば悪天候の野宿はさらに快適になるでしょう。

朝５時、霧雨も落ち着きました。
寝袋から出て川の水で顔を洗い、水筒が空になっていたので再び浄水器で水筒を満たしました。
アルコールの消化に水分を取られ、脱水気味の身体に冷たい川の水が浸透していきます。

昨日イワナをバラシ、負けっぱなし、ゼロの結果で終わるのもなんなので再び竿を伸ばして今度はエサ（イモムシ）をハリにつけ、朝の川に仕掛けを流しました。
石の脇を仕掛けが通過したとき、プルッとかすかな生命感が伝わってきました。
仕掛けを引き上げると、“メザシサイズ”のかわいいヤマメが釣れました。人間の体温で魚体がやけどしないように良く手を濡らし、手の上にヤマメを乗せました。

もちろんこのサイズなので食べませんでした。
川に戻すと、例のごとく仲間に言いふらしたのかアタリは止んでしまいました。

バーナーに点火し、朝食にしました。本日のメニューは
①ご飯にレトルトのショウガ焼き丼の素をかけたもの
②味噌汁（“お味噌汁の大革命”とかいう商品。具が多い）
③ランチョンミート（カロリー高っ）
④コーヒー
腹も空いていたのでガツガツとくらいつきます。
田舎のお年寄りのような朝６時の朝食を終え、もう一杯熱いコーヒーを入れて飲みました。

１０時までもう一度寝て撤収。ふもとの温泉に入って休憩し、帰宅しました。