おはなし
 
「観覧車に転職した輪入道のおっちゃん」




『輪入道』
その姿を見たものの魂を抜いてしまう おそろしい妖怪



この輪入道おっちゃんにとって

なぜかこのお仕事はとっても苦しくて…

そんな毎日にうんざりしていました。






ところが ある百鬼夜行の日

ヒトの世で見かけた『遊園地』という

いかにも面妖な場所。



奇怪なものだらけなその場所は

何故か多くの笑顔で満たされていたのです。



ここでおっちゃん、一念発起!
「転職しよう!」



みんなの笑顔と子供達が好きなおっちゃんは

遊園地で見た、自分に似ている『観覧車』をやってみよう!

と思いました。




形が似ていた『観覧車』

それならやれると思ったが、

一度見ただけの ソレ を再現するのは

なかなか難儀なモンで…





でもおっちゃん!

あきらめなかった!がんばった!




遂にオープン観覧車!

はじめはドキドキだったけど

みんなが遊びに来てくれた!

ちびっこもたくさん来てくれた!








今、みんなの笑顔に囲まれながら

おっちゃんは毎日とっても幸せに回っているよ






「何処にあるのか」って?
…居るのか、の間違いかな。

其れだけは
秘密だよ







ちいさな*しあわせ



追伸) この子は《おはなし》をもってうまれてきた子のようです。

私の子供同然の作品たちですが
全員がここまで完成された《おはなし》を持ってうまれてくるのか…というのは私にもわからず…。

また、《おはなし》を持っている子がうまれたら、そのときはまた、聞いてあげてくださいね。


Happily ever after.