福岡のホテルで迎えた1月6日の朝、屋上の大浴場での贅沢な朝風呂に続き、1階にあるレストランでの贅沢な朝飯。
福岡名物、乃至は九州名物と思われるがめ煮、鶏のから揚げ、明太子などをチョイス。バイキングの順路がサラダコーナーから始まり、洋食~麺類~和食の順であったのと店内が混雑していたもので慌ててしまい、分量配分を読み誤り最初のサラダを多く取り過ぎてしまった感あり。普段は朝飯を食べない奥さんのトレーにも料理が盛沢山。このレストランは宿泊客でなくとも2,000円未満で食べられるみたい。さらに奥さん情報によれば、ホテルに隣接するパン屋さんも行列ができていたらしく人気のよう。福岡市民の方が羨ましい。
ホテルは11時までのレイトチェックアウトのパックとしていたけれど、その日は博多駅で10時に息子君と合流し、10時20分発ソニック15号に乗り別府に向かうため、息子君との合流前に乗車券・特急券を発券すべく9時半にはチェックアウト。博多駅の端末機にクレジットカードを挿入し、前夜にJR九州のWebで予約していた往復分の切符を発券。3人分の乗車券と特急券の往復分に加えて領収書の計14枚をゲット。
やがて改札前で息子君と合流、息子君の先導で駅ホームに移動してソニックの到着を待つ間、別の列車の陰から「ゆふいんの森」号が出発した。「ゆふいんの森」は、福岡から別府への移動を考えたときに最初にチェックした列車であり、今回は旅程に合う時間は満席のため断念した経緯から内心複雑な思いで眺めていたところ、実車は私のイメージよりも色褪せ、走行音がうるさい。息子君によれば非電化区間を通るのでディーゼル気動車なのだそうで、快適なソニックで結果オーライだと決着。なお、ソニックに運用される車両も数種類あるみたいで、行きに乗った車両は「つばめ」といて運用されていた車体のよう。日本国内で座席指定の在来線特急列車に乗るのは久しぶり。博多駅始発なのに一番後ろの車両が1号車なのは何でなんだろうと考えつつ、車窓を眺めていたり車内を観察しているうちにウトウト・・・。やがて小倉駅(だったかな?)で息子君に起こされた。列車の進行方向が変わるので、座席を回転させるのだそう。
「!」
ひょとして、九州の鉄道って門司港か小倉駅あたりを起点にしているのかしら。であれば、福岡から小倉に向かう列車の1号車は一番後ろの車両になるわけですな、と独りで納得。
小倉から別府に向かう線路(日豊本線だっけ?)を走るのは50年ぶり。大分に実家を持つ親に連れられて寝台特急座席富士でで来たきり。今回は息子君にアテンドして貰っており感慨深い。山中を走る列車の窓の外の景色は記憶の中の風景と同じ。また、この路線で蒸気機関車が牽引する汽車に乗った記憶もあり、トンネルの中で暗い車内の木製の椅子に座り、親父らが「窓を開けていると煙が入ってくる」と話している場面を覚えている。あれは定期運航で蒸気機関車が使われていたのか、イベント列車だったのか、記憶が断片的すぎてよくわからない。ひとり、自分の記憶を辿りつつ列車を楽しんだ。
別府では、突然の訪問にも関わらず、妻のいとことご主人が歓待してくれた。福岡からの日帰りの強行軍であり時間が限られるので、待ち合わせの時間までに昼飯を済ませて、
旧交を温め、再訪を約束して再びソニックで福岡に戻った。
コロナ禍でマスク着用、列車内での会話が厭われる状況であったので、家族でのレンタカー移動も良かったかなとも思った。
福岡では息子君が空港まで見送ってくれ、福岡銘菓のひよこを購入して、次回の九州訪問を早くも楽しみにしつつ羽田に向かった。
