Congratulations | 猫より眠たがり

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出張の備忘録と、出張先での安泰な生活ぶりを日本に伝える緊張感のないブログです。
仕事仲間にばれないように、記事はアメーバ限定公開。
帰国中は記事の更新は行いませんぞ。(キッパリ)

現在携わっているプロジェクトが始まった3年前にお世話になった通訳のB嬢。
プロジェクトからは1年目に離れられましたが、当時既に付き合っていた彼と本日めでたくご結婚されました。

そして、結婚パーティのインビテーションを頂いていた私。出席にあたり、ご祝儀袋を探さねば。


ラオスの結婚式に出席するのは2回目。前回は、同時期にラオスに滞在していた同僚から封筒を頂きました。普段のラフな通勤着姿で良いと聞いていたのに、会場についてみたら普段の姿とは見違える程に正装した老若男女に驚かされたっけ。

今回は自分で祝儀袋を探し回ったものの見つからない。ある日の通勤帰り、ラオス人のドライバーに訊いた。「I was invited to Wedding Ceremony. I'm looking for a special envelope for gift of money. Please take me to the store who sell it」」とかなんとか。

ドライバーさん、心当たりがある模様。ところが、暫く走ると「この辺にあった筈なんだけど」と言い出した。どうやらあてにしていた店が移転したらしい。すると、ドライバーさん「インビテーションはもらったの?」と聞いてくる。「インビテーションを受け取ったのなら、中身を出して、その封筒にお金を入れるんだよ。」

まさかね。でも、何度も「本当?」と聞いても、「そうだよ」と返してくる。店を探すのがめんどくさくなって適当なことを言い出したに違いない!

頼みの綱の物知りドライバーさんの言葉を信じて良いものか悩み、アパートの管理人さんにラオスの風習を確認しようかと思っている頃、同じくインビテーションを受け取った職場の同僚が事務所のローカルスタッフに訊いたところ、ドライバーさんと同じ回答をしてくる。「わざわざ封筒を買う必要はないんだよ。インビテーションの袋なら名前も書いてあるし。」

そして今日、インビテーションレターの封筒に700,000キップを入れて会場に行くと、先に受付していた方がご祝儀を入れる箱にインビテーションの封筒を入れているのが見えた。正解なんだ。もし次回があれば、もう迷わない。

そうそう、幾ら包むかも悩むところ。前回の結婚式では相場は400,000キップだったと聞いた記憶がある。ところが、今回参加する他の2人の日本人は1,000,000キップ包むという。1,000,000キップということは、13,000円相当、相場をかなり上回る。他の2人とはB嬢との付き合いの長さも親しさも劣るため、2人よりも少し少なめ、日本円で10,000円に相当する70,000キップにした次第。
相場を超える分は、若いお二人への応援と、最後のラオス滞在に幸せな思い出をくれたお礼。




インビテーションには2つのイベントが記されていて、実はパーティは朝にも催されていたんだけど、最近の忙しさのために寝坊したくて朝は遠慮していた。夕方のパーティは19:00から。それなのに、同僚の友人が迎えに来てくれるという時間は19:10、そして実際に迎えに来たのは19:30だった。そして会場に到着したのは、インビテーションに記された時間より1時間遅れの20:00.
到着すると、入口のカーペットの上に着飾った新婚の二人が並び、来客を迎えていた。客は皆、2人と並んで記念撮影をしてからホールに入っていく。私たちもこれに倣って写真を撮り、ホールへ。

招待客は300人位で、その連れ合いも来るから600人規模のパーティだそう。広い会場に丸テーブルが所狭しと並んでいる。自分たちで好きなテーブルを占拠し、テーブルの上のグラスに飲み物を注いでしばし歓談。




ステージでは、バンドが生演奏。ステージの両側に大きなスピーカーを積み重ね、お祭りの時と同様に大音響を響かせる。会場の端のテーブルに陣取った私たちだけど、音がうるさくて隣の人と会話もできないくらい。

やがて、8:40頃に、それまで入口で来客を迎えていた新郎新婦がようやくホールに入場。全員で乾杯したあと、食事の開始。どうりで迎えにくれた同僚の友人が7:30になっても慌てることなく運転していたわけです。インビテーションには7:00開始とあるものの、ホールに新郎新婦が姿を現して食事が開始されるのは8:40ですもの。隣のテーブルでは既に1時間以上ウィスキーで時間を
潰していたいたらしき男性たちの姿。

食事は自分で料理を取りに行くブッフェスタイル。何百人かの待ちくたびれていた来客が、3箇所に置かれた料理を一斉に取りに行く。遠慮していると間違いなく料理が無くなる様相。



食傷気味のラオス料理なんだけれども、人をかき分けて無事調達。遠慮がちな日本人の姿はなく。



大音響が響き渡るなかで食事を済ませる頃、新郎新婦が客に合わせてラオスのダンスを踊りだすのを合図に、客も次々と男女のカップルでステージ前方へ集合。新郎新婦に続いて次々に輪を描くように踊り出す。

ラオス伝統の踊りなんでしょうね、おばあちゃんも娘さんも迷わずステップを踏み、体の向き揃えている。民族衣装で着飾った沢山の女性が揃って踊る姿は圧巻。

日本の結婚式のように誰が何の芸をする訳でもなく、司会者がイベントを仕切るわけでもなく、流れ続ける曲に合わせて、例えそれがアメリカンポップスだろうがラオス音楽であろうが、客は踊り続ける。

ふと、先ほどまで料理が並んでいたカウンターを見ると、残っているのはパンとチャーハンとデザートのミカンのみ。

このまま日付が変わるまで飲んで踊り続けるのがラオスの結婚式のようです。

Bさんご結婚おめでとう。年下の優しい旦那さんと末永くお幸せに。