ついにブラジルでのワールドカップが開催されました。
私、3年前にブラジルに都合半年ほど滞在し、ブラジルのワールドカップ(2014)なりリオデジャネイロオリンピック(2016)に向けて軌道系の交通機関の計画を進めていました。
当時、ワールドカップの試合は12の都市のスタジアムで開催され、そのうちいくつかの都市ではスタジアムへの交通機関の整備が間に合っていないと言われていました。その後、サンパウロでは国内線の空港とスタジアムとを結ぶモノレール路線の建設が着手されましたが、ワールドカップには間に合わなかった筈。いくつもの街でインフラ整備の計画が立ち、ワールドカップは実行に移す契機にはなったけど、現実には建設するお金を捻出できずに夢に消えた計画もたくさんありそう。
現地では、おそらくバスが活躍しているのだと思います。時代への貢献とならず残念でした。
このワールドカップで侍ジャパンが熱戦を繰り広げている頃、私もラオスで熱戦をTV観戦していました。F1カナダグランプリの。
あのファラーりがF1から撤退すると噂されています。
今年のF1のレギュレーションにかなり納得が行かない様子。
「レースをするために車を売っている」メーカーがF1から撤退したらF1がつまらなくなるでしょうね。
F1は昔からレギュレーションが毎年変更になり、
技術向上により車の速度がどんどん高速になると、安全のためにエンジンの排気量や吸入口の径を制限されたり、ウイングの幅や高さ、枚数が制限されたり、タイヤの幅を狭めたり。
ドライバーの安全のために、ドライバを包むようにバスタブ状のコクピットを求めたり、アクセルペダルが前輪の車軸より前に出ないように決めたり、
空力から、車のフロントを上げて車体の下に空気を流すのが流行ると、車の鼻先が高いと衝突時に相手のドライバを傷つけるとして鼻の高さを制限したり。
強力なチームが常勝すると、レース展開を楽しくするとの理由で燃料給油やタイヤ交換を義務化したり。
予算の少ない弱小チームの参戦の可能性を高めるため、レースで使えるエンジンの数を制限したり、タイヤの本数も制限したり。
もはや、毎年のレギュレーションの変更履歴は覚えきれませんが、それでも今年のマシンは格好よく作られていました。昨年は、高かった鼻先をレギュレーションに合わせて無理やり下げたもので、鼻の途中で段差があるマシンが何台も出ていました。リヤのスポイラーやディフューザー、排気管の取り回しにも制限がかかり、「トラクター」とまで称されていた頃に比べれば今年のマシンは洗練されています。、
エンジンは小排気量化が進み、1.5ℓのターボを使っているのかな。
ここで興業上は大問題が出ているようです。F1としてはエンジン音が小さすぎて迫力がないらしい。さらに1年間エンジンを触っちゃダメ(設計変更しちゃだめ)というルールらしい。
エンジン1機にとんでもない開発費が掛かるはずで、シーズン中のエンジンの改良はダメというのは金のない弱小チームを不利にしないための策だと思うけど、現在、今年の1.5ℓターボエンジンはメルセデスのひとり勝ちの状態。フェラーリとしてはシーズン途中でエンジンをいじれずに挽回を図れない状況が面白い訳が無い。
という前提を踏まえてのカナダグランプリ観戦。
やっぱり今年の車のデザインは好き。純粋に格好良い。フロントに小さなスポイラーをつけて小細工していないのが良い。鼻の下げ方も自然だし。
でも、噂どおりエンジン音はイマイチ。高回転まで回した時のカァァァァンという響きは消え、エンジン音は地味に低くなったんじゃないかな。TVなので音量は判らないけど、音に色気がない。
HONDAエンジンがレースに復活したものの、ドライバーとチームとエンジンメーカーとシャシメーカーを揃って覚えるまでに興味が沸くかは疑問。フェラーリと一緒にスポーツカーレース(観戦)に移行しようかしら。