ホテルの2Fにあるレストランでの朝食を終え、自室に戻るためエレベーターホールに行くと、西アジア国の衣装を纏った女性と女児がいた。恐らくは親子。女の子は5歳前後で、母親と手をつないでいる。
「○△$★◇%?」
エレベーターの↑ボタンを押した私に、母親が問いかけてきた。
「ペルドン ノーエスパニュール」
いつものように「ごめんね、スペイン語できないの」と答えた私。
でも考えてみると彼女が発した言葉はスペイン語ではない。
「○△$★◇%?」
されど彼女はまた聞いてくる。顔つきや衣装はインド人のようだけど、英語でもない。
もはや会話する手段がない。なぜパナマで西アジア人が自国語で訊いてくる?私を同じ国の民族だとでも思ったのかな?
☟
彼女が指さした。☝私が答えた。彼女は再び☟を指差す。
どうやら、エレベータで下の階に行きたい模様。私がエレベータに乗ると一緒に乗り込もうとするので、これは☝にいくので、↓ボタンを押して別のエレベータを呼び、そちらに乗るように促した。
「エレベータの乗り方が判らなかったのね、一件落着」と思ったが、あとで考えてみると、↓行きのエレベータには案内したものの、エレベータのカゴの中のボタンを押してあげなかったから、↓に行けなかっらかも知れない。もっと落ち着いて考えるべきだった。
或いは、ヒンディー語を習得するか。
なお、あとでロビーに行った際に、その親子に会えたので、2人の目的は叶ったみたい。
今夜はロビーで上りのエスカレータを待っているかも。