旅する蝶として知られるアサギマダラが立ち寄っていると聞いて10月下旬に最寄りの植物園へ行って来ました。
丘陵を利用した広い園内のどこにいるのか雲をつかむような話なので、受付で尋ねると「湿地」のエリアでその日の早朝に見た方がいたとの情報を教えていただけました。
何年も前からこの植物園には飛来しているそうですが、たまたま見たローカルニュースでわたしは初めて知りました。
フジバカマの蜜を吸うとのことで、もう一か所いるかもしれないというフジバカマの群生している場所へ最初に行きました。
日当たりが良い場所なので、フジバカマの花はほとんど終わっていて、アサギマダラもいませんでした。
山をのぼって、それからまた「椿谷」へおりていき、その先の「湿地」エリアへとやって来ました。
湿性植物が茂る一帯の周囲に木で小径が作ってあります。
いないなあ、、、
3/4周してほとんどあきらめていた時に、
ふわふわと飛ぶ蝶が見えました!!
小径のすぐ近くのフジバカマの蜜を吸っていました。
初めてアサギマダラを目の当たりにし、うれしさと愛おしさが胸に満ちました。
浅葱(あさぎ)色をした大型の美しい蝶です。
(体長約10cm)
二頭いました(*´ω`)
幼虫はガガイモ科のキジョランやイケマなど毒性の強いアルカロイドを含む草を食べ、これらのアルカロイドを取り込むことで毒化し、敵から身を守っています。
秋の南下では直線距離1,500㎞以上移動した個体や、1日あたり200㎞以上の距離を移動した個体も確認されています。
移動の具体的な例として、2009年9月下旬に岐阜県下呂市で放蝶された個体が、10月12日に200㎞離れた兵庫県宝塚市で捕獲された。
2011年8月19日に北海道函館市近郊の山から放蝶した個体は、10月24日に山口県下関市豊浦の「バタフライガーデン蝶の宿」に飛来し捕獲。
和歌山県から放蝶された個体が83日後に2,500㎞離れた香港で捕獲されたが、途中高知県でも捕獲されており、世界第二位の長距離移動が確認された。
美しく儚いイメージの蝶ですが、自分の身ひとつで海を越え遥か彼方へ飛んでいける強靭さに、身ひとつでは何もできないわたしは瞠目するばかりなのでした。
(*´ω`*)
瞠目するばかりではなんの進歩もないので(^^;)、美しく強靭な蝶を見習って、わたしもいっそう頑張っていかねば、と気合が入りました。
(*´▽`*)