大河ドラマ『いだてん』。
七夕の日の放送は「人見絹枝さんの回」でした。
近所の運動公園内に人見絹枝さんの像があります。
女子選手として初めて出場した1928年アムステルダム・オリンピック大会の800m競争で銀メダル。
1位の人とは胸ひとつの差で同タイム(世界タイ記録)をマークしました。
上の像は、その時のゴールの瞬間のポーズなのですね。
1907年岡山市生まれ。
陸上競技の万能選手として早くから頭角をあらわす。
二階堂体操塾(日本女子体育大学の前身)を卒業。
3年ほど前にも、上記の像の写真を撮りました。
人見さんの生涯を調べ、どなたかの神様の御分魂ではないのかしら?とも感じました。
でも記事にする意図が明確ではなかったので、その時は致しませんでした。
おととい、七夕の日の放送で、
100m競争で金メダルは確実とのことで、女子で初めて、唯一参加を許されたにも関わらず4位に終わり、意気消沈していたあと、800m競争に出たい!!と号泣しながら直訴するシーンがありました。
人見さんは万能選手ですが、800mは練習でも一度も走ったことはなかったそうです。
何度見ても涙が出ます。
演じているのは世界的ダンサーの菅原小春さんです。
菅原さんは演技は初めてですし、人見さんと全くお顔が違うのに、人見さんが憑依したように見えました。
初めて走る800mで死力以上の力を尽し、獲得した銀メダルだったのです。
知りませんでした(T_T)(T_T)(T_T)
そして、似ていないのに、まるで憑依したように本人に見えた、そしてとても胸を打たれた人がいたことを思い出しました。
映画『ボヘミアン・ラプソディ』のフレディ・マーキュリーさん(俳優はラミ・マレックさん)でした。
人見絹枝さんは、きっとどなたかの神様の御分魂でいらっしゃるに違いない、と思いました。
そして翌朝、人見さんの像の写真を撮りに行きました。
正面に立ち、
「人見絹枝さん、嵐雪さんのブログの読者のきびのそらと申します。記事にさせていただきますね」とお伝えするやいなや、すぐに爽やかな風が吹いて来て包まれました。
それまでは無風だったのです。
泣きながら、このままでは帰れないと訴える人見さん。
人見さんの銀メダルから91年経ったいまも、根本的には世の中は変わっていません。
人見さんは女子陸上の普及と理解を目指し、獅子奮迅の活躍の末、銀メダルから3年後に24歳で早世されました。
人見さんの像から100mほど離れた場所には、同郷の有森裕子さんの像も立っています。
人見さんの次に女子陸上競技でメダルを取ったのは、マラソンの有森さんで、64年後でした。
1992年のバルセロナ五輪、
同郷でもあり、銀メダルを獲得した日付も同じ8月2日。
そして8月2日は人見さんの命日でもありました。
人見絹枝さん、ありがとうございます。
テレビで最後に映ったシーンに、また涙がこぼれました。
こんなに幸せな笑顔を残されていました。
走ることが、スポーツがほんとうに大好きだったのですね。