瓜生中さんの「よくわかる山岳信仰」
を2章まで読んでの解釈メモです
・山は日本の国土の7割を占め、
海と同等に人々の生活に恵みをもたらしてきた
・山は神の降臨する神聖な場所とされており、
山の麓に集落を作り、そこから山を拝んで、山の恵みに感謝していた
・日本には、亡くなった人を山に遺棄する風習があった(風葬)
・遺棄された死者の魂は、長い間山中を彷徨い、次第に浄化されて、山頂から天に昇る。(この時まだ個人)天界で過去に昇天した霊と合体すると、個人ではなく祖霊となる(集落みんなで奉る氏神)
・神(祖霊)が天界から降りてくる時は、木や石などを目印として山頂に降りる。お盆には、そこから各家庭に先祖の霊がやってきて、人々は丁寧に祀る
・山中に遺棄された死者の中には浄化されずにいつまでも山を彷徨い続けるものもある。これらは、魑魅魍魎となり、人々に危害を加えるものとして恐れられた。
・山は、人々にとって魑魅魍魎のはびこる「魔界」
・山からの恵みは山の神様に感謝!でも、「魔界」である山にいる神は、とんでもなく恐ろしい姿をしていて、怒らせると恐ろしい災いが降りかかる!と人々は考える
・山での災いは全てその恐ろしい神のせい。
一つ一つの災いをもたらすものが擬人化されて、天狗、雪女、山姥などの妖怪が生まれた
・恐ろしい山の神を怒らせないように、(後々神話などにより山の神は醜女だと考えられる)
女人禁制にしたり、様々なタブーが生まれる
なるなーる
山は神と自分を繋ぐ大事な通過点
山(山頂)は自分の先祖が降りる神聖な場所
恵みをもたらす山だけど、山は魔界
山(魔界)の神を怒らせると、様々な形で災いが起こるから、怒らせないようにせんとあかん
災いをもたらせるものが擬人化されて妖怪が生まれる
ほーー!!!
柳田國男先生は、民俗学の点から、
山に入っていく人間について述べておりました。
瓜生さんは、人々の信仰心の点から、
山というものを述べており、
実に面白い
また読み進めていきたいと思います