数日前に、「ねとらぼ」
っていうサイトに載ってた
ある夫婦のインタビュー記事を読んだのね。

それが面白かったから
ちょっとそれについて喋ろうと思って。

「互いに性的独占をしない」「1年ごとに更新」―― 
とある夫婦が選んだ「契約結婚」という選択肢
https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/2007/09/news121.html

って記事でね、

興味のある方は元記事を読んでほしいのだけど、
この記事に出てくる夫婦は

同居はしているものの法的な婚姻関係にはなく

ーーここはうちと一緒だね、つまり戸籍上の婚姻関係ではなくて事実婚

で、さらに「1年更新制」「互いに性的な独占をしない」
「経済的にはそれぞれ独立し、財布は別」
という独自ルールで暮らしてるんだって。

うちも、経済的には独立してるけど、
1年更新制と性的な独占をしないっていうのは
普通の結婚とは違ってかなりオリジナルですねー!

あ、でも性的な独占、うちもそうか。

私は恋人いないけど、旦那は仕事で
異性関係を持つので、これもうち、
あてはまってますね。

この夫婦との共通点多いわ。

更新性っていうのだけが違うけど。

人の意見に影響されたくないからツイッターとかの
反応は見てないけど、私はこれは素晴らしいと思う!

もちろん、これを結婚って考えたら
違和感持つ人もいると思うけど
これはそもそも結婚じゃないと思うの。いい意味で。

二人だけの生きていく形を
お互いに合わせて作っているんだよね。

二人はもともと恋愛関係ではないんだって。

だからルームシェアの延長ではあるけど
ただのシェアメイトよりは深い関係だし、
そもそも人間関係に名前をつけるのって
難しいよね。

私は「通りすがりのあなた」っていう
短編集で、人と人との間の
家族でも恋人でもない
「名前のない関係性」ばっかり
描いているんだけど、

 

 


友達とか恋人とか家族とかって
規定の枠組みにとらわれちゃうと

「この人は友達なのになんでこういうことしてくれないんだろう?」とか
「他の家族に比べて、うちの家族は変じゃない?」とか

相手への期待をすごく持っちゃったり、
比べたり、

世の中的な理想に惑わされて
自分たちの理想がわからなくなるんだよね。

自分の書いた小説の中だったら、
「六本木のネバーランド」っていう
小説の主人公たちの関係性が好きなんだけど

生きていく中で、
名前のある関係性より
名前のつかない関係のほうが
ドラマチックじゃない?

世間の圧力にまけず、
自分たちの理想をつきつめるスタイル
最高だと思う!

なんかこの記事読んで、私、
いろいろ妄想が広がりました。

たとえば、うちの旦那は
夜の帰りが遅いから
たまに寂しくってさ、
もうひとり、お父さんがほしいなーって
思うことがあるのね。

それは別に旦那がお父さん役を
しっかりしてくれないとかじゃなくて、
子育てに関わる人って
多いほうがいいと思うの。
江戸時代は長屋文化で地域みんなで
子育てしてたらしいしさ。

やっぱり、私も旦那も仕事があると、
もうひとりふたり、大人が必要になってくるのね。

だから、毎日お父さん役は疲れるけど、
たまにお父さん気分を味わいたい

暇を持て余してる人が
疑似家族として家に来て
息子と遊んでくれないかなーとか思うの。

家族の補欠メンバーみたいなね。

息子にしても、
お父さんがたくさんいたら楽しいじゃん。

お父さんが二人なんてかわいそうだ!
って思う人もいるかもしれないけど、
そういう人も兄弟は多いほうがいい
って感覚は持ってたりするじゃん。

だから兄弟感覚でサブお父さんがいるの
楽しいと思うんだよね。

家の中にいろんな価値観があると
心が自由な子が育つと思うしね!

まぁ、お父さんたくさんいると
こっちのお父さんにはなつくけど
あっちのお父さんにはなつかないみたいな
また新たな問題がうまれるかもしれないけどさ。

あと、結婚をすごく重く考えてしまうと、
逆に結婚できなくなると思うんだけど、

この関係を都合の良い関係って
言う人もいるかもしれないけど、

都合のいい関係って、
その都合が誰かに偏ってるから
問題であって、

みんなにとって都合がよいなら、
それは最高に幸せなのよ。

1年更新制っていうのも
緊張感があっていいね。

来年は更新しないかもしれないと思うと、
お互いに良い距離感を保てるかも知れないし、

私は事実婚自体が、カスタマイズ婚だと思っていて、
私は結婚はしたかったけど、その理由って
周りに、彼とのチームとして見られたかったからで、
名字は変えたくなかったんだよね。

でも、事実婚って思ったことで、
親戚づきあいのこととか、

結婚にまつわるああしなくちゃ、こうしなくちゃ
を一から自分たちで、私達はこうしたいって
考えることが出来たんだよね。

だから別に結婚してても、考え方を自由に出来る人なら
結婚っていうのにとらわれないかもしれないけど、

どうしてもドラマとか映画とか世間とかの影響を受けて
「親としてどうだろう」
「妻として」「夫として」
みたいになんか、固定観念に振り回されることって
ゼロには出来ないと思うから、

こういう家族のスタイルいいですね。

なんか、新しい家族の形を
テーマにした小説を書きたいなって
ちょうど思っていたから
こういうのもありだなって思いました。

ちなみに、新しい家族の形とは
書いてないけど、江國香織さんの小説とかに
出てくる家族って結構
家族観にとらわれてなくて好きです。

自由な価値観とか、
自由な家族っていうのに
昔から憧れてるんだろうね、私が。

そんなわけでね、契約結婚って
いいなー!って思いました。

 

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