今読み途中の本を紹介します!

 

普通読み終わった本だよね、
本っていうのは、読み終えてから
評価するものですが
いい本は、途中でもいい本なのよ。

でね、今「仕事本」
って本を読み途中なんだけど
この本がすごく面白いの。

 

 

 

 

 


どういう本かというと、
コロナ渦での
暮らし方、過ごし方を
いろんな職業の人が
日記の体裁で書いてるんだよね。

これは、未来から見て、
ある種の貴重な歴史の記録にも
なるだろうから、
読みたいし、
本棚に残しておきたいから
買ったんですが、

これねーすごいスピードで
本作ってるの。

4月の下旬の日記が
6月に出版されてるんだよね。
これ、本つくれる最短だと思う。

関わってる人全てが
最短スピードで動かないと
これは出来ない。

普通の本っていうのは
締め切り守らない人いたり、
校閲に時間かかったり、
チェック何度かして、
大体チェックだけで一ヶ月とか
かかって印刷所いれて、そこから
また一ヶ月とかなんだけどね。

すごいね、これ、
でも、このスピードで出たからこそ、
なんかすごく生々しくて、

でも、すでに不思議なことに

今8月に読んでみると
4月のこともすでに過去なんだよねー。

この本読んでると、
まだ道のウイルスに対して
すごく怯えていたり、
生活の変化に戸惑っている
ありのままが記されてるんだけど

良くも悪くも我々は8月現在
少し、コロナに慣れてきたような
気もします。これは一種の諦めも
入っているのかもしれないけど
ま、長期化がわかって、
非常事態が日常になってきたからこそ、
今見えてる景色は
4月に見ていた景色とは
ちょっと違うんですよね。

それをすごく読みながら感じました。
安倍首相が炎上したこととか
忘れてたけど、
この本の中では何人かそれに
触れてましたね。

あれはね、私は首相もなんかみんなが
SNSで盛り上がっているのを見て、
仲間に入りたかっただけじゃないかなーって思って
あんまり怒る人の気持ちがわからなかったというか、

まあ、苛つくくらいはあるかもしれないけど
そんな、怒髪天を衝く案件だとは思わず、

世の中にはいろんなものの捉え方をする人がいるんだなーと
思ったんですが、
こんな私の意見はたぶん切羽詰まってない側の意見で
きっと、日々救えない命に無力感を感じていたり
不安の中、お給料が減ったり、出勤したくないのに
出勤しなくちゃいけない人からすると
やっぱり首相の動画はのんきに見えたってことで
私のこの態度ももしかしたら誰かを
苛つかせてしまうのかもしれませんね…

ちょっと私は平和ボケしてると思うので、
誰かの気持ちを害したらすみません…

ただ、まああれ、広報戦略が間違ってたってことだと
思うので、いくら相手が首相でも
人格攻撃はしないほうがいいんじゃないですかね。

今これを聞いてくれてる人は
4月のことをみんなどれくらい覚えてるんだろう。

私、あの時も今も、基本
家で育児して、こうやって
SNSで発信してって感じで
私自身は心が痛むことはあったり
仕事もなくなったり変化があったりしたけど

ライブハウスの人たちみたいに
何もできないっていう
感じではないので
やっぱり、いろいろな立場の人から見た、
このコロナの状況をこの日記で知れて
すごくよかったです

たとえばアーティスト、ジャーナリスト、
薬剤師、保育士、内科医、歯科医、
美術家、専業主婦、
経営学者、タクシー運転手、
女子プロレスラー、ミュージシャン、留学生…

いろんな立場の人が
このコロナの時期
どう過ごして何を考えていたかってことが
この本ではすごくよくわかるんですね。

だから、映画と小説のいいところどりだと思いました。
自分もその状況を味わっていて、自分の感じ方があって、
立場の違う人の感じ方があって、っていうのを
日記を読み進めていくごとに深めていけますね。

日記は、書いてる本人にとって
ただの日記でもすごくいろんな要素とか
その時の時代の空気感を含んでいるから

日記文学って言葉があって、

『土佐日記』、『蜻蛉日記』、『紫式部日記』
とか日記であり文学、みたいなものって
あるんですよね、古くから。

このコロナ渦の日記も、
たぶん今後文学的価値がついてくるものだと
思うし、今、真っ最中に読んでも
すごくいろいろなことを考えさせてくれる本なので
普段文学とかは読まない人も、
ちょっと読んでみると楽しいかもしれません、

最後、お知らせというか
ちょこっと宣伝なんですけど
私も、noteとう媒体で月額制マガジンの
月刊はあちゅうっていう日記をやっているので
もし日記とか興味あったらそっちも見てもらえると
嬉しいです。特に役立つことは書いてないんですが、
他には出してない、本音ベースの日記を書いてます。

 

 

 

 

ではまた!