犬の避妊・去勢手術をすべきか否か | ジャックとカーディガンとフォトブログ

犬の避妊・去勢手術をすべきか否か

【犬の避妊・去勢手術をすべきか否か ~その2~ の記事はこちら】

こちらから子犬を迎えていただく際に避妊・去勢手術をするべきかどうか
よく質問をいただき、毎回こちらはどちらとも言えないと答えています。

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【避妊・去勢するメリット】
・♂、♀特有の病気が防げる(半年くらいまでに行なうと99%防げると言われている)。
・半年に一度の出血の煩わしさから開放される(♀)。
・不慮の事故による他の犬との交配、子犬が出来るのを避ける事が出来る。
・マーキングしにくくなる(♂)
・性格がマイルドになって異性にガツガツしなくなる、同姓とのケンカが起こりにくくなる(あまり変わらない犬もいる)。

【避妊・去勢するデメリット】
・太りやすくなる(太りやすくならない子もいる)。
・太ることやホルモンバランスが崩れる事によって、♂、♀特有以外の病気の発生率が高くなる(と言われている)。
・動物本来の機能を人為的に取り除いてしまう事への背徳感。
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子犬を残す予定が全くなく、
犬との日々の生活をより穏やかに過ごせる確率を高めたい場合は
避妊・去勢手術をしたほうが良いかもしれないと考えています。
ですがどちらが良い、どちらが悪いとは言えず、運による要素も強く、
いつも判断は新しい飼い主様に委ねています。

メリットデメリット全てひっくるめて,何よりもその犬本来の姿のままで生涯を過ごして欲しいという気持ちで避妊・去勢しない選択をする飼い主様にとても格好良さを感じる事もありました。


避妊、去勢した飼い主様は、
していなければもっと長生きしてくれたのではないか・・
避妊、去勢しなかった飼い主様は、
していればもっと長生きしてくれたのではないか・・
と正反対の話を聞く機会も多かったです。

・太ることやホルモンバランスが崩れる事によって、♂、♀特有以外の病気の発生率が高くなる(と言われている)という部分がこちらは特に気になる点で、
避妊・去勢をして長生きした子、
避妊・去勢をして癌や何らかの病気で比較的若く亡くなった子の話を何度か聞く機会があり、
もしかしたら避妊・去勢をしてなければもっと長生きしていたのかもしれないと思う面もありました。
実際どうなのかは分からないのですが、そのような研究のデータがもしあって知っている人がいればぜひ教えて欲しいと思っています。


数年前にサルの実験で、
食事を十分に与えてふくよかな状態で長年過ごしたサルと、
食事を少なく与えて細身でな状態で長年過ごしたサルとでは、
細身で過ごしたサルのほうが老化のスピードがずっと遅かったという結果を見た事があります。
犬(ヒトも)でもおそらく似たような事が言えるのではないかと思っています。