夜、名古屋にいる弟から親に電話がかかってきた。


弟が結婚式の準備をする中で、父親にどうも納得いってないことがあるらしい。


弟は弟なりの考えで粘ってるが、姉から見ても父親の考えが正論。


お互いに話が分かってもらえない苛立ちから、父親が「式に出ない」と言い出した。


カッとなると止まらない質の父。
心にもないことなのに、「もう知らん。勝手にせぇ」と吐き捨て電話を切った。


電話の後、しばらくして
「おれ言い過ぎか?」
って聞いてきた。というより呟くように自問自答してた。



それから、ぽつりぽつり、本当の気持ちを言い出した。



「それそのまま言っていいんちゃう。そしたら伝わるよ。」
と言ってみた。


「そんなもん言わんくても分からな社会人失格や」
なんて言ってたけど、

父も弟に遠慮してるところがあるやなぁと思った。



私も弟もちょうど思春期あたりに父と一緒に暮らしてない。
単身赴任からたまに帰ってくるだけ。
反抗期もなく、たまに会う父の顔色を伺って、良い子になってた。


父とは微妙な距離があった。


きっと父も子どもに対しておんなじような距離を感じていたんだろう。



しばらくして、また弟から電話があった。


弟はまだ父の言わんとすることが分かってない。
また口論になっていく。


意外に弟も頑固というか、根性あるな、
なんて思いながら聞いていたら


父がさっき言ってた本音を言い出した。


「ほんまはこう思ってたんや、どアホ!」
みたいに。


あとは、もう、父の気持ちのままに、
あんまり興奮したら心臓に悪いよ、と心配するぐらいに、
気持ちをまくし立て、また電話が切れた。



電話の後、「言いたいこと全部言ってもうた」って苦笑いしながら呟いてる。


父も痛い思いをしながら言ったんやなぁって感じた。


「パパからそんなふうに言ってもらって良かったと思うよ。
今までこんなぶつかり合いしたことないし。」


若干の涙目で、私なりの気持ちを伝えた。



その後は、母が席を外して弟に電話。


30分ぐらいして部屋に戻ってきたときは、
ママはちょー泣き顔。


パパの思いが弟にちゃんと伝わったみたい。



良かった。姉として一安心。



そしてやっぱり結婚式の準備では親とぶつかるんだなぁ~
でもそれがまた絆を深めるんだなぁ~
と実感した。



なんか、イイ時間だった。