愛していると言ってくれ 全16話
2023年製作 ディズニープラス ☆4.5
2024年韓ドラ14本目(通算117本目)
聴覚障害のある44歳のアーティスト チャ・ジヌと、売れない役者志望の33歳チョン・モウン。済州島を舞台にした映画でエキストラとして働いていたモウンはジヌと出会い、惹かれていき、手話やテキストを通して会話を続けてゆっくりと繋がりを強めていきます。やがてジヌも、モウンに対し真の愛を感じるようになります。ジヌとの距離を縮めようとあらゆる努力をするモウンですが、言語、障害、芸術の違いを克服するのはそれほど簡単ではないと気が付いたころ、ジヌの元カノ、ソン・ソギョンが現れて――。
ホント、むちゃくちゃ好きなヤツで、
むちゃくちゃハマって・・・
一時ロスになっていたら、月日が流れ、
レビューが随分遅くなってしまった。
いや、私の中では今年NO1に
なるかも知れない作品ですね!
いや~ウソン様、良かったよ~。
昔、日本版にもハマったんだけど。
私は、こっちの韓国版がだいぶん好きかな。
ただね・・・・
正直、ウソン様よ、もうちょっと
若い時にして欲しかった・・・・
って、思っちゃう!!!
せめて8年前???ちょうど、
「ザキング」の頃合いに、
このドラマしてくれてたら、
更にハマってたと思うんだけどな。
確かに、ウソン様若いんだけど、
たまに手話とかでアップになる手は、
しっかり年相応って感じ。
いや、いいんだけども(笑)
落ち着いていて、大人の恋愛を描いていて、
素敵な映像や音楽、そして言葉が心地よかった。
私自身も、この作品を通して、
色々と学ぶ事の多い作品でした。
以下ネタバレです
【丁寧に描かれていたそれぞれの心情】
イラってする人間が一人は出てきそうで、
実際、ソギョンはイライラするんだけど。
その心情をしっかりと描いてくれているので、
意外に、まぁ・・・・
その気持ちも分からない事もない・・・
という気持ちになるんだよね。
こう、2人の関係を無茶苦茶にしてやろう・・・・っていう意地悪からの
行動ではなくって、
ソギョン自身、過去の自分と向き合って、
足掻いた結果なんだよね~と思ってしまう。
特に、ソギョン自身が聴力障害を
抱えるジヌとの付き合いに、
疲弊していて、別れる理由を探していた・・・
というのも、
なかなか難しい心情ながら、
きちんと描かれていたかな・・・と思う。
ジヌを愛していたからこそ、
彼との付き合いに疲弊しているとは、
認めたくなくて。
火事の中、自分の叫びに気付かないジヌに、
分かってはいるけど、失望してしまったんだよね。
そういう後ろめたさを抱えて、生きてきて。
ジヌに許されて、もし、昔の関係に戻られたら、
あの頃の自分に戻れるんじゃないかと
願ってしまうのも、分かる気はする。
勝手なんだけどね。
彼女自身もまた、苦悩して生きてきたんだって
感じる事が出来ました。
それと同じで、ドフンさんもね。
この辺りの、恨みつらみは、
なかなか理解させるのが難しいと思うんだけど、
逆に、人間の感情の
複雑さと深みを感じさせる事を、
丁寧に描く事によって成功させたかな~。
もちろん、主人公2人の心情も
十分に描かれていました。
ジヌの障害者故の、引け目や、
モウン自身が抱える自己犠牲の取り扱いの難しさ。
モウンが抱えた事は、
きっと、ソギョンと同じで・・・・。
それを、モウンがどのように
乗り越えていくのか・・・
という興味も、この作品の本質なのかな・・と。
【だからこそ、この最後は・・・・】
ちょっと、自分としては、納得出来なかったかな~
結局、1度別れて、
お互いの存在の大きさを再認識・・・って
事なんだろうけど。
果たして、互いの別れの
根本原因を解決出来たかどうかの
描写が、不足していたなか・・・って。
特にジヌの抱えている障害者としての
引け目を、どう克服したのか。
モウンにあげるものもある・・という自覚を、
どんな風に得たのか。
そういう所まで、しっかり描いてくれたら
良かったかな~と思いました。
この辺りを十分に描かないと、
また、同じような事を
繰り返すんじゃ??という感じね~
【キャストみんながいい】
1番の懸案事項だったのは、
障害者と付き合う事を反対する人たち
・・・・だったんだけど、
これが、全然大丈夫でしたね。
両親も理解があるし、
親友も応援してくれていたし、
男友達もね。
作品によってはさ・・・両親も反対、
親友までも反対するって
パターンあるじゃない??
そうしない事で、余計な雑音がなかったのも、
本当に良かったと思う。
そういえば、弟くんは反対してたが、
アレはどうなったんだ??笑
切ない2番手の彼も、すごくいい人~。
幸せになって欲しい~。
心に残った言葉
「愛してるって言葉も
してあげる側だから。
僕は申し訳なくて、とても言えない」
結局、ここだよね。ジヌがここをどう乗り越える事が出来るかどうか・・・
なんだな~って。
このドラマの肝は、ココなんだと。
奇しくも題名「愛していると言ってくれ」
とは違う角度。
「家族、聴力、そして好きな人
いつも僕は何かを
奪われている気がして辛かったし、
悲しかった。でも、
最初から僕のものじゃなかった。
そう受け入れて、また立ち上がれた」
この考え方は、障害云々とは別にして、
とてもいい考え方なんじゃないかなって思った。
自分のもの、自分の力・・・だと決めつけず、
身軽でいる事も大切なのかな~って。
「大きな違いが、愛が始まる理由になる。
それと同時に、別れを決定付ける理由にもなる」
このドラマが、
まさにこの言葉に凝縮されているな~って。
「過去に力はない」
個人的に、この言葉がインパクトあって、
好きですね。
しかし、この親友はええヤツや。
「何事も味気なく
きれいに済まそうとするな」
こちらの親友さんも、素敵でした。
障害のために、消極的に生きるジヌを、
歯痒く思っているのが伝わってきましたね。
好きなシーン
スイカ食べるシーンのウソン様が可愛い💛過ぎる。
ジヌが、モウンを受け入れるシーンも、
良かったですね~。
ウソン様がとにかく良かったです。
台詞が無い分、
しっかりと表情で演技をしてくれました。
やっぱり、ウソンは撮られてこそ、
魅力が爆発するのだと思いました!!!