密輸1970 / 韓国 劇場鑑賞
2023年製作 129分 ☆3.5
2024年46本目(韓国映画82本目)
1970 年代半ば、韓国の漁村クンチョン。海が化学工場の廃棄物で汚され、地元の海女さんチームが失職の危機に直面する。 リーダーのジンスクは仲間の生活を守るため、海底から密輸品を引き上げる仕事を請け負うことに。ところが作業中に税関の摘発に遭い、ジンスクは刑務所送りとなり、彼女の親友チュンジャだけが現場から逃亡した。
いやさ・・・面白かったんだけどさ。
普通に面白いっていうか。
なんか、韓国映画にゴロゴロと転がっていそうな感じの映画なワケですよ。
こう、あまり何も考えず、楽しめるエンターテイメント!!という感じでね。
正直、青龍映画賞4冠とるような作品とは思えないんです。
いや、ほかに、そんな作品が思い当たらないんなら、
私も黙ってますけど。
この年は、『梟』もあったんですよね。
なんだかな~と思ってしまいました。
実話ベースだけど、全体的に軽めで。
海の中が舞台っていうのも、面白い設定ではあるけど。
人間関係が浅いせいか、
期待するほどには、爽快感を与えてはくれなかったかな
以下、ネタバレです
イマイチ、人間関係の描き方が希薄でね。
海女さんたちを仲間とするには、あまりにコミュニケーションがないし、
ヘス姐さんとジョンアさん・・・と他大勢・・・という感じがするから、
最後のチームワークの良さで、敵をやっつけるという流れも、
爽快感に欠けてしまいました。
そもそも、ヘス姐さんとジョンアさんにしても、
密告はしていないけど、
ヘス姐さんが、自分だけ逃げたのは明白であるし、
その後も、行方をくらましていた・・・というのは、
どう説明するんだろうか・・・と。
私的には、ちょっとヘス姐さんへの不信感は残ったけどね。
そもそも、なんでジョンアさんだけが刑務所に入ることになったのか、
それも気になって・・・笑
そして、ヘス姐さんと、チョ・インソン様なんだけど。
ヘス姐さんお色気たっぷりで、『シャワーは?』って聞いてたから、
そういう関係なんだろうけど。
正直、あのアクションシーンで、
インソン様がヘス姐さんを守ろうとするのは、
めちゃくちゃカッコいいけど、めちゃくちゃ違和感でもあった。
だって、女子供でも容赦しない・・・ってノリやったやないですか。
初めは・・・・・。
あのカッターとシーンとか、冷酷そのものだから、
余計にそのギャップに驚く。
いつ、ヘス姐さんを命をかけてまで守る・・・間柄になったわけ~
って、ちょっと、頭が追い付かなかったわ~
そして、最大の謎は、インソン様生きてる件ですよね。
いやいや、海苔の上に、ダイヤを置くのはいいけど。
それって、結局、また揉めるんじゃないの??
海女さんたちが命をかけて、手に入れたダイヤを、
この男に取られたりしないんかいな・・・
と妙に心配するオチとなってしまった。
そもそも、あんなに刺されて生きてるって、どーゆーことよー
ただね・・・
インソン様がカッコ良かった事だけは、
認めます。
いや~スタイルもいいし、アクションもキレッキレで、
ずっと見ていられるよね。
アクションシーンは長いけど、飽きずに観れる。
本当に、アクションがうまい。
そして、パクジョンミン様のクソ野郎ぶりも、
良かったですね。
なんか、文句ばっかりのようで恐縮ですが、
普通に面白くは観れました。
ただ、
細かい事が気になってしまったし。
海女さん(女たち)の大逆襲!!という爽快感よりも、
『結局は男かよ』という最後には、どうにも納得がいきません。
実話ベースではあるけれど・・・・
あえて、私の希望を言いますと。
海を汚す工場たちを懲らしめる話が良かった(笑)
あ・・・それは、エリン・ブロコビッチになっちゃうか。
でも、大きな画面で、
血だらけのアクションシーンや
海のアクションシーン、
お色気たっぷりのヘス姐さん
その上、
ジョーズまで!!
韓国エンタメを大いに楽しませて頂きました。
細かな文句を書きましたが、
気軽に楽しめる、韓国映画としておすすめしたい作品ではあります!