【洋画】赤と白とロイヤルブルー LBGTQは悲恋・・・の時代は終わった。 | ROUTE8787 サンサクキロク

ROUTE8787 サンサクキロク

好きなものを好きなだけ。
韓ドラ狂騒キロク
映画と音楽とドラマがあればいい

image

 

赤と白とロイヤルブルー / アメリカ

2023年製作 112分 AmazonPrim

2023年54本目 ☆☆☆☆

  簡単あらすじ

アメリカ初の女性大統領の息子であるアレックスとイギリスのヘンリー王子は、

犬猿の仲であった。

ある王室行事での二人の酷い口論がタブロイド紙のネタにされてしまい、

最悪のタイミングで米英関係に亀裂を入れることとなる。 

image

どうにか事態を修復しようと画策する2人の家族と責任者は、

ライバル同士の二人を強制的に「休戦」に持ち込む。 

修復は不可能と思われたが、互いの誤解を解く事で、

いっきに距離が近づき、特別な感情を抱くようになる。

 ある日、思わず、アレックスにキスしてしまうヘンリー。

 アレックスは戸惑うが、自分の気持ちに正直になり、

ヘンリーとの秘密の付き合いが始まるのだった。

image

しかし、ヘンリーは自分の立場を理解しており、

この関係を公に出来る日は来ないと思っていた。

 

その反面、アレックスは母親(アメリカ大統領)や

父親にその関係を告げ、

理解を得る。

image

 ヘンリーは、自分はそんな風にカミングアウト出来ないと

訴えるが、アレックスの行動に影響され、

2人の関係を公表する努力を・・・と前向きになった矢先、

2人のメッセージのやり取りや写真が世間へ流出したのだった。

 

パニックとなった王室、

アメリカでは大統領再選をかけた選挙がはじまろうとしていた。

互いに連絡を取れない状況のまま、アレックスは、

記者会見で、スピーチをする。

image

ヘンリー王子と恋に落ちた。

自分たちのタイミングで公表しようとしていたが、

その機会を奪われた。

 

  アレックス・ヘンリーの側近の手回しで、

再会した2人

image

2人は現国王に呼ばれ、

2人の気持ちは理解出来るが、この件は、本当の事ではなく捏造であると

正式に公表しようと言い、ヘンリーたちは反発する。

 その時、宮殿の近くに多くの民衆が集まっており、

多くの人たちは、2人の関係を認め、応援するものだった。

image

「愛してる」

「僕の方が」

「後で、議論だな」

 

その後、アレックスの母親は、大統領に再選を果たした。

 

  感想

面白かった~!

同性愛モノも、とうとう、こういう所まで来たかという感じ。

 悲恋が多い中、この作品は非常に前向きで、

勇気を貰えるし、今の時代を象徴するような作品になっている。

 

 特に、LGBTQが十分に浸透していない日本で、

こういった作品が広がっていく事は、凄く良い事なんじゃないかな・・・と思う。

 

2人の関係を認めないイギリス国王が、

もう「古く」感じる・・・という点が、

時代が完全に移り変わっているのだと、感じる事が出来た。

 

アレックスのカミングアウトを、受け止めて認める。

そんな友人たちや、家族の視線こそが、

目指すところなのだと、教えられるのだ。

 

物語はラブコメタッチで面白いが、

アレックスのスピーチは素晴らしく、

異性であろうがなかろうが、人間のアイデンティティは守られるものなのだと、

訴えかけている。

 

image 

僕たちは、家族と国と未来の間で悩みました。

公人としての自覚はあります。

でも。僕たちの私的な想いや恐れや真実が

公になるとは思いませんでした。

僕らの関係や性的指向を公表する方法や時期を

自分たちで選択する機会を奪われたのです。

このような機会は誰にでも平等に与えられるべきです。

公表しないのも自由です。

強引に開示させても、オープンな社会は実現しません。

これは恥ではなく、プライバシーです。

基本的権利である自己決定権

これらはクィア解放運動が常に追い求めてきた原則です

もっと単純な真実もあります。

僕は恋をしました。

その相手は男性で王子でした。

彼にハートをつかまれ、人生が輝き出した

王子を愛しています。

ヘンリー・ジョージ・エドワード・ジェームズ

ハノーヴァー=スチュアート=フォックスを。

いつか自分たちの言葉

関係を公表できることを願っています。

 

公表する事が正しいのではなく、

それさえも選択出来る事が正しい社会なのだと。

私たちも、しっかりと理解しなくてはいけない。

 

しかし、まぁ、

見事に役柄がハマっていたな~と思う。

恋にも一途でまっすぐなアレックス。

image

政治的にも凄く意欲があるのも伝わるし、

それ相応のカリスマも持ち合わせている感じや、

女性で大統領が母親という、母親譲り・・・

という大物感まで、

しっかりと違和感なく演じていたのが

素晴らしいと思う。

 

そして、王室の王子・ヘンリーもまた、

歴史を背負った感満載で、気品に溢れながらも、

自分のアイデンティティに苦悩してきた感じが、

滲み出てる。

image

どちらも、魅力的で、

そんな2人ラブラブっぷりは、

目の保養 眼福以外の何モノでもない。

 

 

 暴露されたけども、けっこう、

どこでも、イチャイチャしてたので、

そりゃ、バレるわ!!

・・・とツッコミ入れたくなったけどね。

 

image

そして、おなじみの

ユマ・サーマンが美しかった~!!

もう50歳くらいかな~