4・5話のあらすじ

【4話】友達

父親のマンションで、偶然、

ガンジェとブジョンは再会を果たし、

父親はケーキを彼にお裾分けした。

ガンジェは、約束したから・・・・と、

電話番号を交換する。

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交換しましょう。約束は約束だから。

連絡はしないから、安心して下さい

 

その日、ガンジェは誕生日だった。

父親は、長く病床にいたが、自ら、

酸素をはずし死んだ事を思い出す。

 

ブジョンは、ガンジェへメールを送る。

 

あの日は ありがとうございました

お借りしたハンカチは、

明日郵便受けに入れておきます

私の電話帳に

家族でも同僚でもない人を登録したのは

とても久しぶりで、

一度連絡してみたくなりました

返信はしなくて結構です

ご健勝をお祈り申し上げます

 

ガンジェからの返信が気になる。

ガンジェは、何度も返信しようと、

メッセージを書いては消し、

消しては書きを繰り返し、

結局返信出来ないままだ。

 

こちらこそありがとうございました

ハンカチも受け取りました

おかげで久しぶりにいい誕生日を過ごせました

返信は不要とのことなので

しないつもりです

そちらも体に気を付けて

(未送信)

 

ある日、役割代行の仕事で結婚式に

訪れたガンジェ。

ブジョンもまた、

親戚の結婚式で同じ式場に来ており、再会する。

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先生こんにちは

いつでも予告なく

私の日常にずかずか入ってくる先生のおかげで

私は久しぶりに味わえた甘い現実から

地獄の記憶の中に引き戻されました

いつか 嫌な記憶を持たない人のように

まるで 今日生まれた人のように

まだ 何も起きていない

真っさらな日々を生きられるでしょうか

自分を愛せない私が

こんな私をまた愛せるでしょうか

この地獄はいつ終わるのでしょう

今日も存在しない幸せな家庭と

書いてもいない本について嘘を並べ立てる先生

いつ全てを知られるか 毎日怯えながら

いつ来るか分からない

私の手紙を待つ先生のことを思うと

妙に 今日生きていく勇気が湧きます

だから、もっと危うく もっと不幸に

もっとむなしく

ずっと、生きていって下さい

お願いします

 

【5話】名前のない苦痛

 

あの日は、こちらこそ、ありがとうございました

おかげで、とても久しぶりに

少しいい人になれた気分で 

とても楽しかったです

俺も家族でもなく同僚でもなく、

客でもない人から

話しかけられたのは久しぶりで

どう返せばいいか分からず

同じようなことを書いては消し

また書いて また消しました

その時ふと 俺に送ってくれたメッセージも

書いては消し そして

また書いたのではないかと思い

気が重くなりました

「ご健勝を申し上げる」とは

どういう意味でしょうか

返信は要らないという言葉は

もしかしたら あまり送りたくなかった

そういう意味ではないでしょうか

(未送信)

 

雨の日、ガンジェはブジョンの父親が、

玄関のパスワードを忘れていた所に出くわす。

 何とか、パスワードを思い出し、

中に入っていく父親。

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若いことは特別な理由もなく、

本当に孤独だ。

老いることより、もっとつらい

 

元気ですか?

さっき老いることより 

若いことのほうが孤独だと聞き

ふと父さんのことを思い出しました

死ぬまで若くて 老いることのなかった父さん

父さんは 俺が思っているより

孤独だったのかも知れません

 

ジョンウの遺品を整理している時に、

あるアパートの鍵を見つけたガンジェは、

その古びた狭い部屋を訪れる。

 そこには、女性と病気の子供との写真や、

子供の死亡診断書があった。

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 そしてジョンウの携帯を見つけたガンジェ。

そこへ入って来た1通のメール。

「お久しぶりです」送り主は、ブジョンであった。

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ジョンウが、生前、

ブジョンとの交流があった事に驚くガンジェ。

部屋には、ブジョンの書いた原稿、

ジョンウと同じように、

女性と子供とブジョンが映った写真、

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そして、ブジョンの遺書を見つけた。

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ガンジェは、「ご無沙汰しています」

とジョンウを装って返信するのだった。

 

感想と好きな場面

ガンジェとブジョンがほんとに

徐々に近づいていく感じが、

凄く自然で、妙に心地よい。

 イライラなんてしないし・・・・

結婚式での偶然の出会いは、今までと違って、

互いに凄く「会いたい」という気持ちが伝わってきました。

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 2人の会話は少ないけれど、

こうしてナレーションを通して、

その共通点を知ることが出来るので、

この2人が年の差を越えて、

引きつけ合うのも納得で出来るんですよね・・・・

 

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ガンジェが、ジョンウの部屋で、

自分の知らない友人の生きざまに、

ショックを受けるシーン・・・・

凄く良かったです・

 

個人的には、アボジの

「若い方が孤独だ」という言葉は、胸にきました。

若いから友達がいるから、孤独になるはずがない

・・・という思い込みが、

より孤独を深くさせるんじゃないかな・・・と。

 

このドラマを通して、

「孤独」について新たな視点が持てます。

 

子供いるから・・・家族がいるから・・・

若いから・・・

 

だからどうして自殺なんて・・・

という思い込みを、

していたんじゃないかと。

 けど、そうじゃないんですよね。

正直、そういうものは、

自殺を留まらせる要因にはならないと

思い知らされますよね。

むしろ、孤独を深めるような気がする・・・・

ちょっと語弊があるかも知れないけど、

家族であり、愛があるからこそ、

迷惑をかけるかも知れないとか、

希望通りの人間になれないとか。

そういう重荷になってしまうんじゃないかな・・・と。

 

有名人の自殺のニュースを見ると、

「お金もあって、家族もいて・・・・なんで」

って思ってしまっていたけど、

それって、ちょっと浅はかだったな・・

と考えさせられました。

 

そう考えると、

自己肯定感がすべてのような気がする。

自分を愛し、認めて、評価する。

それに尽きるような気がしました。