6・7・8話までのあらすじ

【6話】知り合いの女

タギは、ガンジェに電話をし、

ジョンウの葬式の時にかけていた曲を

覚えているか?と問い掛ける。

「ハレルヤ」という曲だった。

生前、ジョンウがその曲を気に入っていて、

携帯の着信音にもしていた。

 タギは、ジョンウがタギの働くネットカフェに

携帯を忘れた時の事を思い出していた。

ジョンウのその携帯に、

イ・ブジョンという名の人から着信があった。

その時、ジョンウは考え込んだ様子で、

「カフェ・ハレルヤ」という

うつ病患者が集まるサイトを開いていた。

タギが「ブジョンって人は誰?」と問うと、

「抱えきれるか?一緒に死ぬつもりの知り合いだ」と答え、冗談だよ・・・と笑った。

 

ガンジェは、ジョンフンの元を訪れ、

ブジョンの弱みを握ろという依頼元は、

作家のアランなのかと確認する。

ジョンフンは、それを認め、

ブジョンととりあえず寝るべきだと言う。

親密になれば、監視もしやすくなる。

「お前みたいなヤツと関係があるという事は、

それだけで弱点になるから」

とも言いのけた。

 

「他の人」とは誰のことでしょうか

似たような服を着て 

似たような物を食べて

似たような会話をして 

似たような未来を描いて

似た者のフリをして生きるだけでは

足りないのでしょうか

どんな仕事なのか長い説明が必要ない

誰もが知るそれなりの仕事をして

それなりの学校に通って 

それなりの人と会い

それなりのことを考える人生

それが平凡な生き方なら

父さん この数年間ずっと

誰よりも早く 誰よりもサマになる

「他の人」になりたかったのかも知れません

何をすべきか分からず 捨ててしまった

その空白の時間をこっそり埋めて

前だけを見て生きてきた人の横に並ぶこと

他の人が住んでいる所に行く近道を

見つけることが 本当の成功だと

そう思って生きてきたのかもしれません

「他の人」になろうと思うのは 

間違いでしょうか

 

ある日、タギの家にガンジェが泊まり、

タギの姉に家まで送って貰うガンジェ。

途中、薬局の大家のお嫁さんである

ブジョンを見つけ、家まで送ります

・・・とタギの姉が声をかけた。

 互いに初対面のように接する二人。

 

ガンジェは頭の中で、何度も、

ブジョンの書いた遺書を反芻していた。

 

愛するお父さん

きっと私は40歳になったら

ソウルでないどこかに 小さな家を持ち

洗濯を干せる庭か

もしくは 小さな書斎があり

子供は一人もしくは二人

運が良ければ私の著者の本

全く売れない本でもいいから

そんな本が書店の隅で誰かを待っている

そういう人になっていると

それが失敗しない人生だと そう信じていました

全て かなわないとしても

その中の1つか2つは手に入れて

手に入らなかったものを羨む人生

それが私の40歳の姿だと

どこから間違ったのでしょうか

何がこんなに怖いのでしょうか

お父さん

もしかすると私は

お父さんにこの言葉を伝えることが

一番怖いのかも知れません

お父さん 私は40年以上も生きてきて

何も出来ませんでした

そして 何もできなかった長い間に

自分が消えてしまったようです

具体的に何があったかは 言いたくありません

いいえ 言えません

正直私も 何が私をこんなふうにしたのか

よく分かりません

誰かが聞いたら 

そんなことで死のうと思うのかと

あざ笑うかも知れない

そんなささいなことが 私にも起きただけです

誰もが納得してくれるほど

大した理由ではなくて ごめんなさい

自分を救えなくて 自分を守れなくて

ごめんなさい

 

こうして、偶然にも再会し、

更に彼女の事が気にかかった。

ガンジェはブジョンへ、自分は、

役割代行の仕事をしている事を伝えた。

実をいうと俺は、いつでも誰でも
気軽に連絡出来る仕事をしています。
もし、誰かが必要なら連絡して下さい
 
ブジョンから「今夜空いていれば、
予約をお願いします」と返信があり、
ホテルで会う事となった。
 
アランの新作が出た。
ブジョンの父親は、
本屋へその本を確認しに行くが、
企画の所にブジョンの名は見当たらなかった。
 姑も同じように本屋へ出向いていた。
そこで、ブジョンが出版社を退職していた
事実を知るのだった。

 

【7話】Broken Hallelujah
ホテルで再会した2人。
ガンジェはブジョンに
「何をしたくて?」と問いかける。

ただ座っていたくて

家以外の場所で

時々家以外の場所に家族以外の誰かと

何もせず ただ座っていたくなるんです

何も話さなくても 何も考えなくても

何も心配しなくていい

疑念も期待も抱かない そういう人と

一緒にいたい 一緒に

じっとしていたい

何もするわけでもなく 

横になっていたいと思うんです

 

ブジョンの求め通り、
ベッドに横になって過ごす2人。

今話を聞いて初めて思ったんです

俺は正反対でした

でも 結局は同じことだなと

俺は 家にいても家に帰りたかった

すごく幼い時 日が沈む頃 家で

こうして横になってると 心臓の中を

小川の水が流れるんです

そうすると さっき飯を食ったのに

腹が減ってる気がして 家族と 母さんと

確かに母さんはいるのに

すごく母さんに会いたいんです

家にいるから 家に帰ることもできず

母さんといるから 母さんにも会いにも行けない

何もできないから おかしくなりそうだった

でも今の話を聞いて 

こういうことだったんだなと思いました

誰かと ただ横になりたい

何もせず 一緒に

 

自分の事が嫌で、

時々消えてしまいたいと思うんです。

このままどこかに流されるように死にたいと
でも、ここに来るまでの間は心が弾みました
 
自分の心情を話すブジョンに、ガンジェは、
 
「今日のようにではなく、
次に偶然に会ったら、
一緒に死にますか?」
 
2人はそのまま眠りに落ち、目覚めたガンジェは、
ブジョンを残して部屋を出た。
 その後、目覚めたブジョンは、
父親のマンションへ出向き、
屋上(以前自殺しようとして、ガンジェに止められた屋上)へ向かうと、
そこにはガンジェがいた。
 
【8話】 ダビデとバド・シェバ
屋上で意外にも早く再開した2人。

「何故、一緒に死のうだなんて軽々しく・・・」

というブジョンに、

ガンジェは飄々と「死にませんよ」と答えた。
ブジョンは、5ヶ月間お腹のなかに
子供がいたが、失ってしまった。
そして自分は空っぽで、 
好きなものも何もないと打ち明ける。
 
アランに隠し子がいるという書き込みがあり、
アランは、ブジョンじゃないかと問い合わせた。
ブジョンは自分ではないが・・・・
アカウントが「ハレルヤ」であった事から、
ジョンウに久しぶりにメールを送り、
ジョンウが投稿したものなら削除するように
依頼したのだった。
(そのメールは、ガンジェに届いている)
 投稿は無事に削除されていた。
 
そして、ブジョンに尾行をつけていた
ジョンフンの元へ、
ガンジェとブジョンがホテルに入っていく
写真が送られてきた。
早速、ホテルへ入る仲になったと思った
ジョンフンは、
ガンジェへ確認の電話を入れるが、
ガンジェは、まだ会ってもいない・・と答えた。
 
ガンジェは、ジョンウの携帯から
ブジョンへメッセージを送り、
隠し子の投稿は自分ではなく、
アカウントも自分のものではないと伝えた。
 

こんにちは

とにかくお元気そうで本当によかったです

まだよく分かりませんが 生きていれば

今よりいい日がくると思っています

走ってから歩くように 歩いてから座るように

長くつづかない平和だったとしても

休んでよかったと言える日々は

そう遠くないと信じています

休んでから歩くように

歩いてから、また走るように

まるで雨が雪になり 積もるように

 

アランはドラマの収録が続いているが、
夫との共演だ。
虐待される役柄で、そのシーンの繰り返しに、
疲弊していた。
 
ブジョンは流産後の検診で、病院を訪れ、
ジョンウへ「ミンスは元気ですか?」
とメッセージを送った。
(ミンスは写真に写っていた病気の子供の名前)
ガンジェは、悩んだ末、
「ミンスは、先日天国へ旅立ちました」
と返信した。

自分の流産の記憶と重なり、

泣き崩れるブジョン

 

感想と好きな場面

6話で、ブジョンにメールを

送ろうか悩んでる姿ね・・・・

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見て!!!指が美しいのよ!!

指が・・・・

ここの描写が素晴らしくて、

カンジェが「ホテルを取りましょうか」って

所で、かなり躊躇するんですよね。

で、入れた後、メールの返事を確認する時の、

スマホの角度が、もう絶妙でした。

こう、ドキドキ感が伝わるというか。

にくい演出でした。

 

そして、タギのお姉ちゃんとの絡みも所が、

最高に面白かった・・・・

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 特に、ゴハンを奪われて、奪うところ!

最高に笑った~!

 

7話で、ホテルで過ごす時の、

ガンジェの視線がセクシーでした。

8話のガンジェのもぐもぐタイムも可愛いし

 

 アランのDVの演技への拒否感は、どうも、

旦那から暴力を受けている感じがしましたよね。

 本来なら悪者のアランにも、

事情がありそうで・・・

 

いろんな人が様々な孤独と問題を

抱えているのだと、

実感できる仕組みになっているんですよね。

 

ブジョンの遺書を読んでいると、

小さな悩みで死を考える自分が、

凄く嫌なんだろうな・・・って

伝わってきます。

 こんなことで・・・・

っていう気持ちが共有出来ないのが、

更に、孤独を深めているように感じました。