良くも、悪くも、だって母親/NETFLIX
2023年14話 ☆☆☆
2023年韓ドラ16本目(通算89本目)
若くして夫を亡くしたシングルマザーのヨンスンは、養豚場を経営しながら息子のガンホを1人で育てている。息子が将来貧 乏になったり非力で困ったりしないよう、彼女は”悪い母親”と なって厳しく接し、やがてガンホは著名な検察官となるが、不運な事故によって記憶を失い7歳の頃に戻ってしまう。
巷では高評価の本作品でした。
私も、楽しみで観たんですけど。
全体的に良い話だったとは思うんですけど、
正直言うと、最終的には・・
「う~ん・・・」という感じになってしまったんですよね。
敗因がなんだったのか、しばらく考えていたんですけど。幾つかありましてね。
ひょっとしたら、私の理解不足かも知れません。
何故なら、寝落ちを何度かしたからです!
息子は母親をどう思っていたのか
・・という点が、とても不明瞭だったんですよね。
はじめ「悪い母親」に育てられて、多少なりとも恨んでいて、距離を取っていたと思っていたんですけど。
どうも、「愛するオモニへ」みたいな手紙があってから、んんん?ってなったワケですよ。
オモニの事、好きやったん?
でも、それなら、ソウルに出てから音沙汰ないってのは、おかしいし(母一人子一人なら尚更ね)
距離を取っていた上に、復讐作戦の事もあって、
更に冷たく当たっていたのかな・・・。
そうであったとしたら。
記憶を失って、母親との関係をもう一度築く過程で、母親にも事情があった事を知って、記憶が戻った時に、考えを改めたり、戸惑う様子が必要だったと思うんだよね。
でも、ガンホは記憶戻った時には、母親への抵抗が一切ないみたいだし、
母親と距離を置いていたのなら、
それを許せるようになった過程を、描くべきだと思うんです。
確かにね、7歳に戻って、関係を築き直しているならいいけど、
この毒親、
同じ事を繰り返してるやん??
しかも、ラ・ミラン様の演技力のせいで、
めちゃくちゃ怖いやん??
マジで、何も学んでいないように見えるし、
近所の方々に見せる顔と、ガンホに見せる厳しさの顔の差が、酷すぎて~。
サイコパスみたいなんだもの~。
あんな車いすごと海に入れられて、それでも、
「オンマオンマ~」って言えるガンホは、
ホントに、バカなのか??
って思っちゃった(笑)
そんな記憶を残したまま、すべての記憶戻っても
母親と一緒に布団に入って、子守歌とか歌うやん。
私なら無理やけどなぁ。
ガンホは母親をやっぱり恨んでいて、距離を置いていて、復讐作戦もあって、更に冷たい仕打ちをしたけど、7歳に戻って、考えを改めた母親と接するウチに、母親の本当の気持ちを知った・・・・
・・・・ってのが正しい流れのような気がしてね。
その為には、
絶対、母親は、
同じ事を繰り返したらアカンのですよ。
7歳に戻ったガンホにも、
何度も同じような事してるし、
7歳のレベルの子に嫁を見つけようとするとか、
常軌を逸してるんですよね。
謝っても、同じことして、
家庭内暴力だよね、完全に。
(この笑顔の裏が怖い・・・)
(こんなに愛くるしい母親が、こんな恐ろしい母親になるなんて・笑)
でも、あの手紙みたいに、本当にオモニを愛してるなら・・・余計に、話はおかしいけどね。
とにかくさ、なんか、脚本がおかしいのかな?
この辺りのガンホの心情が、肝なんだからさ。
納得させる描き方をして欲しかったけどね。
ラ・ミラン様が演技力ありすぎるからさ~・・・・
ご近所に振りまく優しさと笑顔と、
気がふれたように怒る母親は、
完全にホラー・・・
コミカルさとシリアスさのアンバランス
このアンバランスさに最後までついていけない人でした。
どんなに村の人や、サムシクや、ソ室長&チャ代理がコメディを頑張っていても。
ちょいちょい自殺シーンが出て来たり、
母親の末期がんがあったり、
豚たちなんか、何回も殺されちゃってさ!
なかなか、感情のコントロールが出来ない感じでした。そう考えると、「ヴィンチェンツォ」はそのアンバランスさが逆に心地よかったんだけど。
この作品は、主人公の母親とガンホが、全くコミカルでなかった・・という事が、 このアンバランスさを楽しめなかった要因かな・・・と。
7歳のガンホも、コミカルというか、
普通の可愛いドヒョン様の7歳💛という感じで、
コミカルさからいうと、完全に、
双子ちゃんが上だったと思うんですよね。
(私の双子もこんなに可愛かったら・・・・)
そして、テクアッパ(応答せよ1988)のチェ・ムソン様の悪役を初めて観たんですけど~。
怖かったよぉぉぉぉ~・・・・
冗談の一つもいえる雰囲気じゃないやないですか。
バッド振り回しての恐怖は、
デニーロ級やったわ(笑)
なので、里長のパック妻も、
毎回、すべってる感じで。
普通に顔出ししてた方が良かったんじゃないの??と思ってしまった。
最終回が最悪
ほんと、こんな最終回、いらんかったって思ってしまいました。
特に、あのパック妻の下り、いるのかな???
あと、最後のミジュの母親のラブラインも、
マジ、いらん。
そうでなくとも、コミカルとシリアスのバランスがイマイチなのに、
最後に、ほんと、こんなワケわからん下り、
入れてくんなや・・・チッ(舌打ち・笑)
カタコト日本語も、
私のイライラに拍車をかけた・・・・。
ガンホのプロポーズも・・・・
正直、ガンホのキャラ、定まっていないよね???
と思っちゃって。
あんな大きな声で、プロポーズしたから、ビックリしたわよ。
え・・・・そんなキャラなん??って。
その前にさ、ガンホはもっとちゃんと、ミジュに謝るべきじゃないの??
子供を2人苦労して育ててくれてたワケでしょ??
しかも、あんな一方的に別れて、
傷付けてさ・・・。
子供2人もガンホが父親だと知る辺りは、描かれてないしさ。
ガンホにしてもさ、双子の成長が見れてないワケでしょ・・・・
その悔しさとか、あるでしょ??
ベッドの上で泣いてるだけじゃ、
伝わらんのだよ。
裁判で母親が「ガンホ、万歳」っていうシーンも、正直白けたし。
結局、目指した検察官になって、活躍して、
自分の育て方は間違っていなかった・・・という結論は、このドラマを根本的に覆しているような違和感を感じた次第です。
だってさ、もし、
これで検事やめるって言ったら、
この母親怒るだろうね・・・・って思っちゃうワケですよ。
結局、ガンホの気持ちを考えず、自分の思う通りにし、ガンホの成功を見て、死んだ母親。
そして、手紙で謝ったからと言ってね・・・・。
それを、描いて欲しかったんですけどね。
白けるといえば、お葬式の「アイゴ~アイゴ~」からの歌のシーンも、
どんだけ、尺使うねん!って思ったけどね(笑)
そしてね・・・・
可哀そうなのは、彼よ、彼。
最後まで盗人的扱いで、可哀想・・・・
しっかりと生きていく姿を見せて欲しかったけど。
ソ室長とチャ代理と、農場頑張る・・・じゃダメやったんか?
・・・・・という事で。
色々ケチをつけてしまったんですけど。
凄く、話的には面白かったんですよね。
キャスト陣の演技も、
文句なしだったから、
余計に、勿体ない・・・と感じた作品でした。
つまり・・・
ラ・ミラン様の徹底的な毒親ぶりと、
いらないコミカル部分のせいで、
本来、描くべき、それぞれの心情が描かれていない。
つまりは、それぞれの成長が見当たらなかったんですよね。
母親は勿論、ガンホもね。
なんせ、スタートから心情が曖昧だから、
成長も曖昧で、結果、キャラも最後まで安定していないように感じてしまいました。
ドヒョン様の7歳児演技は、可愛いし、
子供に見えるんだけど。
はじめの冷たい検事→7歳児は、「うんうん」と納得出来たけど、
7歳児→記憶もどった35歳ガンホって流れは、
キャラ設定がうまくいってないせいか、
違いが明確でなかった感じはあるね。
とはいえ、母親が子供の事を思って、
厳しくなってしまう心情も
理解出来るんですけどね。
まぁ、やりすぎ!!って事ですね。
以上、思いのほか、辛口レビューになったけど、
面白いドラマでした!!
ああああ!!!そうそう、
ミジュ役のアン・ウンジン様が、最高に可愛かったです!!
チョン・ソミン様に似てますよね!!
幼い頃から、
ガンホに一途なミジュが可愛かった~!