【洋画】あしたは最高のはじまり ネタバレあり感想 | ROUTE8787 サンサクキロク

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あしたは最高のはじまり / フランス

2017年9月公開 117分

2023年20本目 NNEXT ☆☆☆

簡単ネタバレあらすじ 

 ちゃらんぽらんに生きてきたサミュエルの前に、ある日女性(クリスティ)が

赤ちゃん(グロリア)を連れてやってきた。

女性は、「あなたの子供よ」と言って、赤ちゃんを残して去ってしまった。

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その母親を探すため、イギリスにやってきたサミュエル。ゲイの男で映画プロデューサーのベルニーと出会い、彼の元で仕事をしながら、2人でグロリアを育てる事になった。

 グロリアとの繋がりは、Facebookだけであったが、クリスティのログインは途絶えたままだ。

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サミュエルは彼らしく奔放な子育て楽しんでいたが母親が娘を捨てたとは言えず、

母親は諜報員で世界を飛び回っていると、

グロリアに嘘をついていた。

 

8年が経過したある日、Facebookにクリスティのログインがあり、

「会いに行くわ」と返答があった。

 

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諜報員であると信じていたグロリアは、母親が帰ってきた事を喜ぶ。

だが、クリスティには新たな恋人がおり、

彼女が諜報員であるというサミュエルの嘘は、グロリアにバレてしまった。

 

そして、クリスティは、グロリアを引き取りたいといい、それをサミュエルが拒むと、

裁判へと持ち込んだ。

 裁判で親権はサミュエルに・・という判決に喜んだのもつかの間、クリスティは、グロリアのDNA検査を依頼したのだ。

 

結果、グロリアはサミュエルと親子関係でない事が証明された。

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(種は違うけど、パパはパパでしょう?)

 

グロリアは、クリスティと住む事となるが、

NYへ向かう車をとびだして、サミュエルの元へ。

2人でサミュエルが育った国、南フランスへと向かう。

残されたクリスティに、

ベルニーがグロリアに関する真実を伝えた。

 

 グロリアは、不治の病におかされていたのだ。

すべてを知ったクリスティと、サミュエル、ベルニーと南フランスでの夢のようなひと時を過ごした数週間後、グロリアは目覚めなかった。

 

ネタバレ感想 

 

 これね・・・・

 (言葉が本当に悪くて恐縮なんですけど)

 

クリスティが、クソ女過ぎる炎炎炎

 

・・・・んですよね。

 

もう、この負の感情が最後まで私の心を掴んでしまって、泣くどころかの話じゃなかったんですよ。

 

だってさ!物申す

 

娘を置き去りにし、

8年間音信普通で、

突然現れたかと思ったら、

新しい黒人男性の彼氏がいて、

親権が欲しいと言い出し。

NYにグロリアを連れて帰るとか。

しかも、裁判に負けたら、DND検査して、

違う黒人男性との子供だったって!!

 

しかも、そんなビッチ感なく、

むしろ、「私、悲劇のヒロインです」みたいな感じが、ホント、いやムキー

 

もう、この女のせいで、

ムカムカが止まらないっ!!

 

すみません・・・言葉が悪過ぎて。

この女の事は、少し横に置いておいて。

 

感想をば。

 

 正直、クリスティが出てくるまでも、

ちょっと寝落ちしてしまってて。

 

私の中のピークは、

早送りされてしまったサミュエルと、

ベルニーの子育てにありました。

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ただ、この夢物語のような子育てが、

妙に現実味がなかったんですよね。

サミュエルの溺愛、夢のような部屋、

自分との時間が最優先で学校を休ませがち、

そして、サミュエルがついた嘘。

 

そのどれもが、現実味がなく、夢物語のようだったんですよね。

 

ただ、それが、最後の最後に

大きな伏線になっていると知った時は、

サミュエルの大きな愛に、切なくなりました泣

 

病気だったのはサミュエルではなく、

グロリアだったワケで。

大人になる事はないと知っているサミュエルが、

その短い人生を夢のように楽しく生きて欲しいという、その気持ちの表れだったんですよね。

 

サミュエルの願い通り、グロリアは幸せな日々を

しっかりと送れたんじゃないかな~。

 

子供が亡くなる話は好きではないけど、

この作品は、グロリアが病に倒れる所を描かず、

南フランスでの輝く日々で終わっているから、

悲劇的に暗くならなかった。

 もっといえば、サミュエルからの深くて大きな愛情を一身に受けていたからこそ、最後は爽快感さえ覚える。

 

親子の愛に限定されない、大きな人間としての愛を描いているんですよね。

あくまでも、親子関係がないと知った時も、グロリアと離れ離れになる苦悩はあっても、その愛に苦悩しないし、グロリアも、「パパはパパだよね」とこちらの愛も揺るぎない。

 

実の子供を受け入れる所に、

あざとさも、偽善さもなく。

それは、おとぎ話のようかも知れないけれど、

オマール・シーがその愛を、

しっかりと演じれている事が、

この作品のすべてかな・・・・と思いました。

 

ひょっとしたら、グロリアは自分の病気の事もしっかりと知っていたのかも知れない。

サミュエルの愛が、

グロリアを真っすぐに前向きに、

生かせたのかも知れない。

 それほどまでに、オマール・シーが演じたサミュエルは、愛の人だった。

 大きくて深い、愛の人だった。

 

ただね・・・上差し

 

何の病気やねん・・・とは思うよね。

 

そういう現実味のない設定もまた、

子供が亡くなるワリには、悲しみが尾を引かない要因の一つ。

 こういう展開で、悲劇的にならないってのは、

果たして、正解なのかどうかは分からないけど。

 

 

何気に、ベルニーとかめっちゃ良いんですよね。

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(このシーンも泣けた・・・)

2人の子育てメインの話ではダメやったんかな?

(笑)

 

まぁ。それでも。

親子に限定されない、深くて広くて、

ひたむきな愛を感じれる良作だと思います。