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愛と、利と

2022年12月 全16話

NETFLIX ☆☆☆☆

2023年3本目(76本目)

 いや~・・・時間かかるか、挫折かな~・・と思いながら観ておりましたが、

さくさくと進んで7話まで来てます。

 

 予想以上に、面白く。

とても良く出来た脚本だと、

しみじみ感じております。

 とはいえ、まだ7話なので、

評価はまだまだ変わるかも知れないけど、

7話の時点では、申し分ない感じです。

 

簡単ネタバレあらすじ 

銀行に勤める係長のハ・サンスと窓口担当のアン・スヨンは互いに意識している関係だ。

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(ハ・サンス役 ユ・ヨンソク様)

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(アン・スヨン役 ムン・ガヨン様)

 

サンスが一生懸命にアプローチし、

デートにこぎつけるが、

待ち合わせに来なかったサンス。

 遅れながらも待ち合わせ場所に

やってきておきながら、

店に入る寸前に迷いを見せたサンスを、

スヨンは冷たく非難するのだった。

 その一件で2人の関係に亀裂が入り、

スヨンに思いを寄せるジョンヒョン(銀行の守衛)が現れ、

サンスには大学の後輩であるミギョンが、

銀行員として現れた。

 

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(チャン・ジョンヒョン役 チョン・ガラム様)

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(パク・ミギョン役 クム・セロク様)

 

サンスに恋心を抱くミギョン。

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スヨンに片想い中のジョンヒョン。

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それでも、スヨンを忘れられないサンスは、

スヨンを抱き締め、あの時、

待ち合わせに遅れなかったら、

付き合っていたか?と問う。

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 付き合う事はなかった、

私たちは違いすぎる・・・

と答えたスヨン。

 

スヨンは、一途に自分を想ってくれるジョンヒョンと付き合い、

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サンスもまた、ミギョンと付き合う事になった。

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ジョンヒョンは銀行の守衛だが、警官になるのが夢だった。

しかし、彼の父が病に倒れ、

医療費がかかる事になり、

彼はその夢を諦めなくてはならなかった。

 夢を追いかけられない自分が惨めで、

スヨンに別れを告げるが、

スヨンは、自分が支える・・・と話し、

自分の家に住みながら、

守衛を続け、警官の勉強をすれば良い・・・

と提案する。

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私の勝手な解釈と感想 

いや~・・・面白いですね。

このドラマ。

まぁ、私の勝手な解釈になるので、あってるかどうかは別としてですね。

 

簡単に言うと、このドラマは、

どこまでも、自己肯定感の低い女と、

すべてにおいて慎重すぎる男のすれ違い恋愛劇場

 

そして、別の側面。

 

精神的・考え方が似た相手を選ぶべきか、

境遇が似た相手を選ぶべきか。

それが、問題だ・・・・

 

・・・という事なんじゃないかと思うワケです。

 

家庭が貧乏で高卒、そして愛する弟の死の問題で、

家族との間に問題を抱えているスヨンは、

仕事でも常に、高卒だというハンデを感じる毎日。

 その上、弟の死の原因で、

父親と険悪でありながら、

その父親と、いまだ一緒に住んでいる母親。

 つまり、父も父についている母も、

彼女の中では裏切り者の存在だといっても

過言じゃないワケです。

 そんな下地のある人間が、そうそう簡単に、

恋するなんて事は難しく、

その上、サンスは、彼女との待ち合わせの直前に、

迷いを見せたワケです。

 

「私が高卒だから?窓口係だし、

貧しい家庭だから?

本店に行くなら、社内恋愛はまずいわね」

 

・・・・と、烈火の如く怒ってしまうんですよね。

 

でも、迷いを見せたサンスにとっても、

その理由は明確にあるワケです。

サンスは、父親が保証人になる瞬間を見ていたり、死んでしまう直前に、

父親を引き留められなかった過去があって、

それが今も、彼の足かせになってしまっているんですね。

 

「僕の幸せの定義は、後悔する瞬間がないことだ

人生の重さにきづくと、ためらってしまう」

 

つまり、サンスのあの迷いは、

自分の行動によって、

スヨンを幸せに出来るか??って所だったんやと

思うんですね。

 

「スヨンさんに安易な気持ちはダメだと思った。

結婚まで考えていた」

 

こうやって説明しているのに、

スヨンさんには届かないワケです。

結局、自分たちは、あまりに違うから付き合う事はない・・・と結論を出してしまうんですね。

当然、サンスにしたら、

「どこがどんなに違うの?」ってなるよね。

 

サンスも大学こそ出たけれど、

家は父親を亡くした事で困窮し、

学校でも醜いアヒルの子状態だったワケで。

 けれど、スヨンは、現状で判断してしまって、

窓口から出世できない自分と、

大学を出て、出世できるサンスが、

うまくいくワケがない・・・と思い込んでしまうんですね。

 そして、現状が同じ、

ジョンヒョンに惹かれていく。

 

これは明らかに、サンスへの気持ちとは別物で。

同じ境遇だからこそ理解出来る気持ちや、同情や、

夢を共有したいという気持ちからなんですよね。

 そして、愛に飢えてしまってるスヨンにとって、

分かり易いまっすぐな愛は、

ピュアで受け入れやすい。

 

でも、スヨンは、

仕事のトラブルで巻き込まれた時も、

「スヨンさんが決めた事だから・・・」と自分自身を認めてくれるサンスに、

どうしようもなく惹かれてしまうんですよね。

 

ジョンヒョンは、スヨンのヒールを見て、

疲れるでしょう・・・と運動靴をプレゼントするんですけど。

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 この場面は、非常に面白くて、

ちょっとスヨンさんは、

一瞬納得いかない表情をするんですね。

これは、彼女が背伸びをして辛そうだという見ているという事なのかな?

と私は思うんですよね。

 

「ん?どうゆう事?私、ヒールの靴は背伸びしてるって事?」

みたいなね・・・

 でも、すぐに、そういう境遇が同じ感覚だという安心感もまた、

感じるワケなんですよね。

 自分の決めた事だから・・・

と言ってくれるサンスなら、

運動靴が似合う・・・とは言わない。

 ヒールで歩く自分を支えてくれるだろう。

 

  こういう2人の男性の間で、

揺れ動いてる感じが、

凄く、面白いんですよね。

 

一歩間違えると、本当に、

共感なんて出来ないドラマに

なってしまうんですけど、

このこびり付いたような自己肯定感の低さが

見事に表現出来ているので、

スヨンさんの気持ちも分かるし、分かる分だけ、

同情もするし、切なくなるんです。

 

サンスのどこまでも優しくて、慎重な性格も、

かなり上手く表現されていて、

さすが、ユ・ヨンソク様。

 彼のその慎重さが、

恋愛を難しくしてしまっているし、

あまりに責任を負いすぎて、恋愛のハードルが高くなってしまっているんですよね。

 

 そして、更に、このドラマの良い所が、

ミギョンというキャラクターなんですよね。

 恋敵としては、なんとも魅力的で、

ハンスという人間を、しっかりと理解し、

評価している点が、

非常に好感が持てる。

 こういう人をまっすぐに見れる事もまた、

恵まれているという余裕からだとしたら、

境遇が恋愛に与える影響は、

やはり、絶大なのかも知れない。

 

さて、今後、

どういった展開が待っているのでしょう。

出来れば、このまま、

別れたりくっついたりの繰り返しで、

16話もっていくのは、やめて欲しいなぁ・・・・

 愛のために、

どこまで自分を変えていけるのか・・

是非、そういう展開を見せて欲しいかな。

 

サンスがミギョンを選ぶという選択肢も、

スヨンがジョンヒョンを選ぶという選択肢も、

充分にあり得るし。

 サンスとスヨンがくっつくという選択肢も。

 

どの選択であれ、

自分の形成する何かを捨てる事になる。

非常に楽しみ。

 

 

お気に入り名言 

 付き合いを承諾したサンスが、ミギョンに、

「まだ完璧じゃない、それでもいいのか?」って聞くんですよね。

そーゆー事言っちゃうのも、サンスらしい。

 気持ちはまだ100%じゃないってね。

 

 

で、ミギョンは答えます。

 

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1%だけでいい

あとは、満たしてあげる

 

これだよね・・・・

こういう気持ちが大切なんだよ、

結婚生活にも・・・・(笑)

 相手に100%求め過ぎてないか???

←反省

 

 

以上、あくまで、私の解釈です〜。

しかも、まとまりなくて、申し訳ない〜