Dr.コトー診療所 ☆☆

2022年12月公開

134分 劇場鑑賞

  ネタバレなしあらすじ

19年前、日本の西端にある志木那島にやってきたコトーこと五島健助(吉岡秀隆)は、島で唯一の医師として島の人たちにとってかけがえのない存在となっていた。数年前に看護師の星野彩佳(柴咲コウ)と結婚し、二人の間にはもうすぐ子供が生まれようとしていた。しかし、静かに暮らすコトーの身にある変化が起きようとしていた。

 

 

  感想

日本のドラマをほぼ観ない私が、夫の影響を受けて観始めてたのが、

この作品でした。

とにかく、夫が何度も観るので、私も、

すっかりコトーファンになってしまったんですけどね。

 

16年ぶりの続編という事で、

非常に楽しみにしていた分、

映画化という事で、

 

「お願いだから、やりすぎないでね・・・・

もうね、志木那島のあの、素晴らしい景色だけで、

映画化の価値があるんですから・・・」

 

・・・・と危惧していたら、

まさに、その通りになって、

残念というか失笑というか、

もう、闇に葬りたいというか。

 

私の中では、このレビュー後、

記憶から抹殺する予定です。

コトーの続編はなかった・・・と。

 

 言いたい事は山ほどあるんですけどね。

 

とにかく、あんなに景色はいいのに、

映画の雰囲気が暗いんですよ。

コトー先生は子供が生まれるというのに、暗いし、

剛利親子は、何年経っても暗いし。

しかも、医学部を中退してるとかって・・・・

え・・・このドラマって、こんなに暗かったっけ?

コトーの影響か、あやかさんも、妊娠してるのに、

幸せな感じが全然伝わって来ないし・・・・。

 コトー先生の病気フラグが、立ちまくりで、

何の驚きもないワケですよ。

 

それでも、昔のキャストがそのままのメンツで、

出演しているのには、感慨深いものがあって・・。

 でも、同じ時間の経過なのに、

全然変わってなくて逆に違和感(大塚寧々 泉谷しげるなど)

老い過ぎて違和感(吉岡秀隆 時任三郎など)

がありましたが。

それでも、

その辺りが、私の感動はMAXだった気がする。

 

もう、中盤から終盤にかけては、茶番というか。

終盤に至っては、これは、何なんだ?と怒りMAXだった気がする。

 

・・・・終盤、多分、物語の最高潮だろうけど。

 

一人が心肺停止・・・・一生懸命心臓マッサージをするコトー先生

きちんと薬飲めと言われているのに飲まずに、勝手に自宅に帰って、

心臓発作を起こした助産師

その助産師にニトロを渡す手前で、切迫早産で倒れるあやか。

 そして、そんなカオスの中で倒れるコトー

 

ブルータス、お前もか・・・と順々に倒れていく流れに、本当に、思わず、笑いが出てしまったんですよね。

 

・・・・・ここからのスローがうざいし、

一足先に観に行っていた娘は、

「あのスローの所、早く誰かコトー先生助けてよって思ってた」と言ってたし、

私は、

「誰でもいいから、とにかくニトロ飲ませろよ・・・」と思ったワケです。

 

みんなコトー先生が大事と言うワリには、相変わらず酷使しまくってるし、

待合室では、我先に診察しろという輩が多いし。

 島の人って、こんな人ばっかりだった??と腹正しいやら・・・

 

ハント先生の離島・僻地医療の問題点は、結局、答えのないままで、

すべてをコトー先生が請け負って、(奇跡のように)助けてしまっている時点で、

この問題点の投げかけは、意味のないものになってしまった。

 

しかも、ここに、たけひろの医学部中退問題も入ってくるんだけど、

この親子が、本当に暗いし・・・・

16年もあって、こんなにも成長しない親子って、

なんなん?って思ってしまう。

 

 コトー診療所のあるこの風景を大画面で観るだけでも、映画の価値はあったのに。

 それだけで、充分なのに。

 

とりあえず、泣かしておけばいいたろ・・・という

浅はかな製作陣の思惑が、透けて見えて腹が立つ。

 

ラスト、コトー先生の生死がどうなんだとか、

煙に巻く感じで終わってる。

 ほんと、こういうのも、腹立つんだけど。

 

正直、ここに至る時点で、

げんなりし過ぎていて、

もやは、死んでようが生きてようが、

どうでもいい。

 

何故なら、この作品は、私の中ではなかった事になるのだから。

 

内容自体は☆1つでいいけど、

この景色は、やはり素晴らしいし。

何より、同じキャストがこうして再集結してくれた事に感謝。

 

・・・・という事で、2022年はこれにて映画鑑賞は終了です。

ホントは、子供と「アバター」を観に行く予定が、

子供と喧嘩して、「もう観にいかん!」と啖呵を切ってしまい、

観に行けなかった・・・・・