DUNE/デューン 砂の惑星
2021年10月15日公開
アメリカ 155分
☆☆☆☆☆ 2022年㉒
ゲオレンタル
「DUNE」と言えば、SFファンには神聖視されている作品。
私は、初めて小説にハマったのが、SFだったから、
SF大好き!!と思い込み、この原作に手を出したが、挫折した。
いや、私の好きなSFは、新井素子先生や星新一先生の世界感なんや~・・・・と、
SFの世界も、色んな世界があるんだと、子供ながらに感じた想い出がある。
映画好きでもあったが、原作を挫折した手前、映画で観るのもな・・・と
過去に映画化されたものは観ていない。
それでも、この原作がその後のSF映画界にどれほどの影響を与えてきたかは、
よく分かっているつもり。
この作品が映画化されて、失敗続きであることも。
で、何故に今回は、観たかというと。
やっぱり、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督への期待度かも知れない。
2016年「メッセージ」のあの世界感を構築する監督だから、
この映画の世界観をうまく描くんじゃないかと。
そして、なんといっても、主演・・・・・
ティモシーシャラメ様降臨ですよ・・・・・
こりゃ、観ないと!!と思いながら、
劇場に行く機会を逃し・・・・
都会ではないので、映画館に行くのも大変で・・・・
本当に、これほどの後悔を感じたことはない。
何故、あの時、行かなかったのか・・・!!
同じくティモシー様ファンの娘と行く予定にしていたのに、
娘の予定が部活で狂い、
「ほな、やめとこか・・。お母さん、一人でまた行くわ」と言ったんだよね。
こういう映画こそ、大画面で観ずして、
何が、「趣味・映画」だ!!
・・・と自分を責めたい気持ちでいっぱいです。
感想
とにかく、この世界観が素晴らしかった。
言葉では表せなくて、非常にもどかしいが、
この、未知なる未来の世界を、ここまでよく描いたな・・と思う。
スケールの大きさ、重厚さ、異質さ。
映像を大きく切り取り、その世界観を十分に堪能できる。
そして、その世界観の中で、
人間の精神というものが破綻しているのを感じ取る。
その破綻してしまう前の、成長期のポールに、
ホントに、もう、シャラメ様が完璧な位、ハマっている。
若さゆえの希望や反発、怯えや焦燥。
陰鬱さと、美しさが、まるで、この世界が凝縮しているように感じる。
正直、前半は難しいし・・・・
台詞少ないから、よく意味分からないけど。
とにかく、シャラメ様と映像の美しさに引き込まれて、
途中からドンドン面白くなってくる。
ストーリーは最後、DVDに付いていたメイキングとか観て、
本当によく分かって、2回目観たら、その面白さは倍増だったので、
是非、メイキングまで観て貰いたい。
一応、2部構成みたいだけど、
話によれば、3部になるかも知れないし、
スピンオフ構想もあるみたい。
私的には、ティモシーシャラメ様の、
最高の作品じゃないかな・・・と思う。
とにかくね。。。。どの角度から見ても、美しい!!
こういうスケールに、全然、負けてないんだよね。
そして、ゼンデイヤ様も。
(この人、ほんと、成功したよね・・・
私の中では、アダムドライバーと同じくらいの成功者だと思う)
(彼女の出てるスパイダーマンシリーズが1番好き!)
続編は、なにがあろうと劇場で観ようと思う!
そして、ブルーレイ買おうっと!
そういえば、原作にモロ影響を受けたのが「ナウシカ」なんですけど、
この作品は、その「ナウシカ」に影響を受けたんだろうね・・・
砂の世界で、植物を育てる場面とか、砂の地下の映像とか、
「ナウシカ」の世界そのものの場面があったりして、
「ナウシカ」も実写化いいんじゃない??と思ってしまった。
好きな漫画とか小説の実写化は、裏切られる事が多いけど・・・・
この作品を観ると、
「ナウシカ」の実写化を出来るのは、
ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督しかいないな・・・と思ったね。