くれなずめ
2021年公開
AMAZONプライム鑑賞
☆☆☆☆ 2022年映画①② 
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あらすじ

高校時代に帰宅部だった6人の仲間たちが、友人の結婚披露宴で余興をするため5年ぶりに再会。久々に出会ったアラサー男たちは、披露宴と2次会の間の中途半端な時間を持て余しながら、青春時代の思い出話に花を咲かせる。彼らは今までと変わらず、これからもこの関係は続いていくのだろうと思っていたが、ある出来事が起きる。

 

キャスト

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ネタバレ感想

  公開当初から、気になってました。

・・・というのも、藤原季節さんと、

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城田優さんが出ていたからですね・・・。

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このお二人が出ているという以外は、全く、情報を何も入れず、鑑賞しました。

 

鑑賞後に、評価やレビューを観たら、あまり良くなかったので、ビックリ・・・。

 

私的には、良かったんですがね。

 

とても味のある俳優さんが揃っていて、アラサーと高校生という役柄を、

違和感なく演じられてたと思う。

 主人公の吉尾が実は死んでいて、ちょっとした言葉や行動で、その友人たちの過去の記憶が呼び起こされていく。

 

  現代から過去へ、最後の場面と、

役者さん達の演技が、もの凄く良かった・・・・

だからこそ、本当に、途中が勿体ない・・と思えてしまう。

 

途中・・・・そうです。

心臓のシーンです(笑)

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 これ、好きな人には好きな展開なのかも知れないけど、コミカルでシュールで。

 

けれど、私は、

「そんな事せんでええんやで」

と思ってしまったよ。

 

この場面が悪いワケではなく、その前後とのバランス。

つまり、その前後が、良すぎた。。。。

 

良すぎたから、完全に、その心臓のシーンが浮いてしまっている。

話の流れ的に必要ならまだしも、

全く、必要ではない、

不要な場面であるところに、

「わざわざ、なして・・・・」と首をかしげるしかない。

 

この作品を、

まっとうな青春モノにしたくはない。

変わった作風にしたい。

普通でない、特別感が欲しい・・・という、

妙な意図を感じてしまうのだけど。

 この素敵な作品を、ぶっ壊す悪趣味な方法だったと思えてならない。

 

心臓のシーンを入れなくても、

この作品は、変わっていて、シュールで、コミカルで、泣ける作品だと思うんだけど。

 

勿体ないなぁ・・・・・ガーン

まぁ・・・でも、これは好みなのかも。

人間の頭ン中なんて、こんなモンで。

色んな感情が入り混じったら、こんな世界になってるのかも知れない(笑)

 

  友人たちが、何故、死んでしまった吉尾を受け入れたか、

キミエが何故、死んでしまった吉尾の突然の出現をすんなり受け入れたのか、

 

 死んでいるはずの友人を、普通に受け入れて、

「いい加減成仏しろよ・・・くれなずめよ」

という軽口にこそ、

シュールさとコミカルさと、特別感が、詰まっているように思えるのだが。

 

最後のシーンで、最後に6人で会った日を、やる直す場面が、素晴らしく良かったなぁ・・・・

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 悲しくて、懐かしくて。

そして、精一杯、別れ伝える。

 変えられない運命ならば、全身全霊でさよならを言う。

 その切なさに、泣けた・・・・。

 

人生において、ケジメのついていない事、

心につっかえている事、白黒ついていない事。

そういう事が、日常の中のふとした瞬間に、舞い落ちてくる事がある。

 人を亡くした時には、死んだ側ではなく、残された側が、いつまでも、踏み出せないでいるのかも知れない。

 

 死んだ吉尾の姿がいまだに見えるのは、

吉尾が未練があるワケではなく、残された自分たちにこそ、その理由があったのだ。

 

 そう気付くまでの過程は、リアルで、切ない。

 

いつまでも、うじうじするな・・・と。

電話を取れなかった事と、

自分の死は関係ないのだと、吉尾は伝える。

 

そして、新たな日々が始まるワケでもない。

彼らはまた、同じ日々を過ごしていく。

 残された人間でわちゃわちゃしながら。

そして、また、ちょっとした一言・行動で、吉尾を思い出す。

 いくつになっても、どんなに年をとっても。

 それが、青春というものかも知れない。

吉尾は、彼らの青春の1ページに、大きく刻まれたのだ。

 

藤原季節さん・・・・

最近注目している若手俳優さんです。

今回も、凄く存在感ありましたね~・・・

 

特に、吉尾の死を知り、

自転車にあたるシーンは、

格別でした。

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世の中のすべてに、納得がいっていない・・・。

日々の中でも、すべてに我慢を重ねて社会人として生きている田島。

吉尾の死で、その怒りが爆発・・・。

こういう視線で演技出来るのって、素敵やわぁぁぁぁラブ

 今後も大注目目やわ!

 

・・・という事で。

私はいつも、世間の評価良いものにケチをつけるパターンが多いけど、

珍しく、今回は逆パターンでした。

 好きやけどなぁ・・・

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青春って、いいね。