<ネタバレ>2016⑪ 君の名は。☆☆☆☆☆ | ROUTE8787 サンサクキロク

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1,000年に1度のすい星来訪が、1か月後に迫る日本。山々に囲まれた田舎町に住む女子高生の三葉は、町長である父の選挙運動や、家系の神社の風習などに鬱屈(うっくつ)していた。それゆえに都会への憧れを強く持っていたが、ある日彼女は自分が都会に暮らしている少年になった夢を見る。夢では東京での生活を楽しみながらも、その不思議な感覚に困惑する三葉。一方、東京在住の男子高校生・瀧も自分が田舎町に生活する少女になった夢を見る。やがて、その奇妙な夢を通じて彼らは引き合うようになっていくが……。

 

 こちらも、けっこう前に、家族で鑑賞した。

私は、かなり好きな感じだった。

 映像と音楽が、見事に重ね合わさった、素晴らしい作品だと思う。

あまりアニメは観ないけど、ジブリ以外のアニメで、

これほど、この世界にのめり込んだのは、初めて。

 

色々と意見はあるようだけど、

私は、このストーリーが好きで、

彗星が、こんな形で、関わってくるのか・・と単純に感動した。

 互いの名前を忘れてはいけないと思いながらも、

忘れてしまう場面は、切ないし。

 夢の中で出会っていた少女が、数年前に死んでいた・・と知ってしまうシーンも、

予想だにしなかっただけに、

びっくりして、瀧くんの衝撃を共有できた気分だった。

 

 ただ、確かに、

おいおい、学校とかバイトとか行けちゃうの??とか、

もっと連絡の取り方があるでしょーとか。

 都合のよい展開が気にはなった。

 

けれど、大きな柱として、違和感がなかったので、

妥協したという感じ。

 こういった内容を描くには、世の中が、便利になり過ぎていたのかなぁ。

 

というか、そんな事よりも、

さまざまな伏線がうまく散りばめられて、そちらを評価したいところ。

 宮水神社や、口噛み酒、組紐、かたわれ時、

彗星・・・・・これらが組み込まれていることが、

この作品を上質なものへと引き上げ、

 いわゆるタイムトラベルを、ただのそれではなく、

大きな意味を持たせているように感じるのだ。

 

 この作品を観て、「運命の人がいる」と思わないわけではない。

ひょっとしたら、懐かしいと感じた人は、どこかの時間が絡まって出会っていたのかも知れないと。

 けれど、それ以上に、

 時は、ねじれて、絡まり、時にもどる・・・・

決して、前に進むだけではない。

 進歩しながらも、戦争がなくならない世の中をふと見渡して、

妙に納得してしまう。

 

 瀧と四葉の関係も、好感が持てて、

パズーとシータ、雫と聖司に通ずるものがあった。

 若い時に、こーんな実行力のある男子に巡り合うって、

いいわね~・・・と羨ましく思ったり。

 

 という事で、映像も音楽も、そして、物語も。

文句はないほどの作品だけれど、

ただ1つ。

 私にとって気に入らないのは、最後のシーン。

 互いに、ワケのわからない感情の波に押されるように、

走り出す。

 そして、再会。

この後の台詞。

「君の名前は・・・・?」って、これは、無いかな~と思ってしまった。

 希望としては、階段越しに再会を果たし、互いに口を開く瞬間に、

言葉を出さずに、タイトル文字をだし、エンディングが良かったなぁ~・・・と。

 ひょっとしたら、「こんにちは」とか「天気がいいですね」とか「さっき、電車で・・・」とか、

そんな言葉だったかも知れない。

 てか、そういう言葉が普通だと思うわけですよ。

とはいえ、それを最後の言葉にしても興ざめだし。

 

なら、そこは、もう想像でいいんじゃないの・・・と。

この後、2人は確実に何らかのコミュニケーションをとるワケですから。

そこは、もう、あえて、セリフにしなくても、良いんじゃないかと。

 

素晴らしい映画だっただけに、最後のその1つが、

余計だったかな。

 まぁ、だとしても、☆5つに揺るぎはない。

 

 

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