完全、ネタバレです。
ご注意下さい。






<北部 スタニス陣営>

 シリーンを生贄とした後、雪は止み、久しぶりに晴天となった。
メリサンドルは、これが娘を生贄に差し出したことによる成果であり、すべては予知通りとなる・・・と、スタニスの肩に手をかける。
 しかし、スタニスは、固い表情のまま、メリサンドルの手を払いのける。
 娘を犠牲にしたのだ・・・・なんとしてでも勝利しなければ・・という決意がみてとれる。
 
しかし、そんなスタニスの耳に入るのは、
多くの兵士が馬を連れて逃げてしまった・・という事と、
妻が娘の後を追い、首吊り自殺をした・・という知らせばかり。
 メリサンドルは、スタニスから目をそらし、その場を去る。
 スタニスは、情勢の悪化するのを知りながらも、もう後戻りは出来ないとばかりに、
ウィンターフェルに攻め入ろうとするのだった。
 戦いは、スタニス軍の敗北で終わった。森の中、大きな傷を負ったスタニス。
その彼に近付く足音。
「ボルトンには、女の兵士がいたのか」と問うスタニス。
「我が名は、ブライエニー・タース。レンリー様のキングスガードだった。
レンリー様を殺した影をみた。その影は、お前の顔をしていた。
レンリー様の名の下、私が、お前に裁きを下す。何か、言い残すことは?」
 ブライエニーに、スタニスは反論する事もなく、
「お前の務めを果たせ」と告げるのだった。
スタニスの言葉に、ブライエニーは、剣を振り下ろす。


 ウィンターフェルでは、戦いの最中に乗じて、逃げ出そうとするサンサがいた。
しかし、それは、シオンとミランダに阻まれた。
「私が私でなくなる前に、殺して」そう言ったサンサ。
シオンは、ミランダを突き落とし、サンサとともに、逃げ出す。
 その時、ラムジーが戦いから帰還した。シオンとサンサは、城壁から外へとと飛び降りたのだった。

<ドーン>

 ジェイミーとブロン、トリスタンとミアセラは王都へと戻る船に乗り込もうとしていた。
見送りにきたエラリアは、ミヤセラに謝罪し、
彼女の唇にキスをした。
 ミアセラは、豹変したかのようなエラリアに、怪訝な表情を一瞬浮かべる。

出発した船内で、ジェイミーはミアセラは、政略結婚で、幸せな結婚になるのは、
幸せなことだと話す。
 誰を愛するかは選べず、制御できないもので、それが政略結婚の相手であるというのは、ラッキーだと。
 そんなジェイミーに、ミアセラは、
ジェイミーとサーセイの関係に気付いていたと話す。
 まさかの告白に、ジェイミーは、驚きを隠せない。
「あなたが、私の父親で嬉しいの」そう言って、ジェイミーに抱きつくミアセラ。
ジェイミーは、戸惑いながらも、初めて通じ合うことの出来た娘を抱きしめるのだった。

しかし、次の瞬間、ミアセラは、鼻から血を流し倒れこんだ。


 ドーンの岸辺では、小さくなった船を見送りながら、エラリアは唇をハンカチで拭い、
解毒剤を飲み込む。

<ブレーヴォス>

アリアは、「顔」を使ってマーリン・トラントの娼館に潜入していた。
そして、トラントに飛び掛り、その目を刺した。
 うめき声をあげる男を、何度も刺し、最後に喉元を切った。

復讐を終えたアリアが、使用した「顔」を白と黒の館に返した時、ジャクエンが、
「過った命を奪ってしまった・・」とアリアを咎めた。
「あの命は、お前が奪う命ではなく、多面神が奪うものだった。それを、お前は横取りしたのだ。間違った命は、命で償うしかない」
ジャクエンはそう言い、自ら毒薬を飲んで、その場に倒れた。

「だめ、死なないで・・・」そう叫ぶアリアに、ジータは、何故泣くのか?とたずねる。
「友達だったのに・・・」

「彼は友達ではない・・・彼は誰もない」
その言葉に、アリアはそっと、ジャクエンの顔を剥ぐ。
顔は別のものになり、また剥ぐと、別のものに・・・・
アリアは、「顔」を剥ぎ続け、その顔が、自分になった時、叫んだ。
「何も見えない・・・・見えない・・・」
 アリアは間違った命を奪った代償に、視力を失ったのだ。

<ミーリーン>

 ティリオンとジョラー、ダリオは、ピラミッドの最上階でうなだれていた。
デナーリスはドラゴンと飛び立ってから帰っていない。
 ペラペラと話をするティリオン。ダリオは呆れながらジョラーに、
「いつも、こんなに喋るのか?」と問う。

 デナーリスは北へとび立ち、私たちは彼女を追う・・と提案するジョラーに、
ダリオが噛み付く。
「お前はラニスターだろ。俺達は、そのラニスターを倒そうとしているんだぞ」
「そうだ。その手助けをしようとしてる」とジョラー。
「お前は裏切っただろう。2回も、追放されてる」とダリオ
「2回目は、そこにいる男のせいでな」とジョラーはティリオンに嫌味を言う。

 ジョラーとダリオは、デナーリスの捜索に。
まだ傷の癒えていないグレイワームは、自分もデナーリスの捜索に・・と懇願するが、
「穢れなき軍団」を統率出来るのは彼しかいない・・と居残ることとなった。
 そして、ティリオンは、相談役として、成果を出すべく、
ミーリーンの政治をまかされた。

 ジョラーとダリオを見送るティリオン。
すると、懐かしい声が降ってきた。
「お元気でしたか、友よ。あなたに見捨てられ、小鳥の情報で、ここまできました」
「処刑はされなかった。幸先はいいんじゃないか?
しかし、英雄2人は姫を救出に、私は、この国を何とか維持しなくてはならいない」
・・と、ぼやく。
そんな困難な局面で、再会を果たしたヴァリスに、ティリオンは、
「会えて嬉しいよ」と伝えた。
ヴァリスは、「そうでしょうとも」と答えた。

 デナーリスは、遠くの野山に降り立っていた。
ドラゴンは、傷が癒えず、横たわったままだ。デナーリスは、
「帰らなくちゃならないの・・」とドラゴンの背に乗ろうとするが、振り落とされる。
 自分で戻るしかない・・と思うが、ここが何処だかも分からない。
 すると、馬の足音がし、それは何十にも重なって聞こえる。
 現れたのは、ドスラク族だった。
デナーリスは、そっとその地に、身に付けていた指輪を落とした。
 デナーリスは、ドスラク人に囲まれるのだった。

<キングスランディング>

 サーセイは、独房での生活に耐え切れなくなり、ついに、告白する事を決意する。
サーセイは、ハイ・スパローの前で、ランセル・ラニスターとの不倫について懺悔したが、
王殺害、ジェイミーとの関係については、強く否定した。
 いずれ裁判で明らかになるでしょう・・・とハイ・スパローは言う。
サーセイは、それまでの間、息子に会いたい・・と懇願する。
「七神の母は、慈悲深い。あなたは、一歩を踏み出した。
ひとまず、帰ることを許しましょう。慈悲深い母に感謝するのです。
 懺悔を済ませれば・・・・・」

サーセイは体を洗わされ、髪を短く切られた。
そして、償いとして、全裸のまま、街中を練り歩くこととなった。
 そんなサーセイに、罵声・怒号が飛び交った。
あらゆるものが、彼女めがけて投げつけられ、体中に傷が出来、
足は血まみれだった。 

やっとの思いで我が家に帰れたサーセイ。
冷遇されていたパイセル・ラニスターが出迎えたが、冷たい表情。
カイヴァーンだけが、サーセイを毛布でくるむために駆け寄った。
「よくぞ、頑張りました。さぁ、足の怪我を治療しなければ・・・。
ですが、その前に、新しいキングスガードをご紹介しても・・・」
 現れたのは、大きな体躯をした鎧の男だった。
カイヴァーンが治療し続けてきた、マウンテンだった。
「彼は、無言の誓いを立てました。陛下の敵の最後の一人までが、死に絶えるまで・・・」
 鎧のマウンテンは、サーセイを軽々と持ち上げる。
抱き上げられたサーセイの目は、厳しく、怒りに満ちていた。

<壁>

ジョン・スノウは、ホワイト・ウォーカーの大群の話を、サムにしていた。
「でも、殺したんだろう」というサム
「ヴァリリア鋼でな」
「ヴァリリア鋼の剣で、何本あるんだろう」とサム。
「全然足りないさ。
野人を守るために仲間を殺した総帥・・。嫌われた総帥の友達の気分はどうだ?」
 と自嘲気味に言うジョン。
サムは、
「僕もここに来たときは、嫌われていたよ」
そして、サムは、ジョンに、
ジリと赤ん坊を連れて、オールドタウンに行き、メイスターになりたいと話す。
 メイスターになり、ジョンの元に帰ってきた方が力になれる・・・。
ここにいても、ジリと赤ん坊は危険にさらされる。そして、2人を守るために、自分も死ぬだろうと話す。
 ジョンは、信頼出来るサムが去ることを、苦渋の決断で許可し、
再会を約束して、「嫌われ者の2人に」と杯を交わす。

 壁へと戻ってきたダヴォズは、ジョンに援軍に頼むが、
「野人は、スタニスの戦いに加担しない」と言う。
 そんな時、メリサンドルが馬に乗ってやってきた。
その表情は、生気を失っていた。
ダヴォスがメリサンドルに駆け寄り、スタニス・シリーンの状況を問うが、
メリサンドルは、無言のままだった。

 ジョンは、各地から届いた情報の手紙を開いていた。
そこには、スタニスの敗北も記されていたのだろう。
ジョンは、落胆し、ひどく疲れていた。

そこへ、従士のオリーが慌てた様子でやってきた。
野人の一人が、イツウォッチで行方不明のジョンの叔父を見たというのだ。
 本当か!と立ち上がったジョンは、すぐさま、その野人のもとへ急ぐ。
アリサーに、ジョンは、
「本当なのか?」と問う。
「さぁな。でも、野人が見たと言ってる。本当かどうか自分で見定めろ」

 しかし、ジョンの目に入ったのは、板に書かれた「反逆者」の文字だった。
アリサーを振り返ったジョン。
その瞬間、アリサーは、ジョンを刺す。
「ナイツウォッチの為に」
目を見開いたまま、ふらつくジョンを、ナイツウォッチのメンバーが、
「ナイツウォッチのために」と言い、刺していく。

最後、現れたのは、ジョンの従士オリーだった。
「オリー・・・」懇願するかのように名を呼ぶジョン。
「ナイツウォッチのために」涙を流しながら、それでも、オリーは、
ジョンを刺すのだった。
 地面に倒れこむジョン・スノウ。
 白い雪に、浸み込み広がっていくのは、ジョンの赤い血。
ジョンは、目を見開いたまま、その意識を手放した。




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 シーズン最終回。
ラムジーをきっと殺してくれると信じていたスタニス、
この物語全体の希望の一人だったジョン・スノウが、

えええええ。。。。死んじゃうワケなのぉぉぉぉぉ???

・・とショックも、そら、ありますけど。

 でも、スタニスは、殺された場面を描いていないし、
ジョンは、確かに死んだけど、なんせ、ホワイト・ウォーカーという、
死人も生き返るという設定があるだけに、一縷の望みを隠せません。
しかも、壁にはメリサンドルがいる。
 シリーン生贄の効果は雪を止ませただけ・・という、その意外に弱かった力だけに、
ジョンを生き返らせるのはね~とは思うけどね。
 とはいえ、どんな形であれ、ジョンには生き返って欲しいという気持ちの一方で、
いやいや、ホワイト・ウォーカーになられてもさーとも思うわけで。

 しかも、これで生き返ったら、「なんでもアリやん」とか、「予想される結果」に、
落胆してしまうかも・・・・

とか、複雑な感情渦巻いたせいで、
ジョンの死は、素直にショックー!!!とか、哀しいー!!とか思えなかったんだからね。
 ジョンは、生き返っても、このまま死んでも、
私の中では、かなり、中途半端な最期になるのかも。
 
 ジョンは死なないと思ったけど、
でも、警戒心の少ないのは、やっぱり、先に死んでしまったロブ・スタークと似てるよね。
人を信じすぎるというか・・・・。
 だって、あんなにアリサーとかに嫌われてる・・とか言ってて、
警戒心ないもんね。


 アリアの残忍さにもビックリやったし、視力を失ってしまったけど、
どうなるのでしょ。

 シオン・グレイジョイもここにきて、覚醒!!!
って、このタイミングで!!みたいな(笑)

もっともっと、覚醒して、ラムジーを殺せるタイミングってあったやんか。
あんな高いところから飛んでたけど、ちゃんと逃げれるのかな。

 サーセイも、悲惨な目に遭ってましたが。
マウンテンを得て、これからの反撃が、どんなものか・・・・
非常に恐ろしいです。

 個人的に楽しみなのは、ティリオンのミーリーン統治が、どんなものかってことかな。
しかし、デナーリス・・・・
やっぱりなんで、ドラゴンと飛びたってしまったんや。
 おかげで、また、ややこしいことに。
あんな広いところに、指輪落として、誰かが見付けるとか、あるんやろか。



<シーズン5総括>
 私個人としては、シーズン5は、
結構、予想できた場面が多かったかなぁ・・と。
 シリーンの生贄、ここぞというところでのドラゴン登場とか。
サーセイの独房入りとか・・・。

 びっくりしたジョンの最期は、前述したように、なんか、複雑な心境だったし。
ドラゴンとデナーリスのCGが粗いとか・・・・

あと、ブレヴォスのシーンはよく分からないし、暗いし・・・・

 この作品においては、珍しく、
不満がないワケでもなかったですが、

それ以上に、色んな会話が楽しめたシーズンだったと満足してます。

 ティリオン&ヴァリス
ティリオン&ジョラー
ティリオン&デナーリス

とか、

ジョン&マンスレイダー
ジョン&スタニス

とか、

ハイ・スパロー&サーセイとか、

ジェイミー&ブロンも面白かったかな。



 不満ありながらも、先が全然読めない、この作品の面白さ。
今から、次シーズンが楽しみでなりません。

 アリアの視力
スタニスはやっぱり死んだのか?
サンサとシオンは骨折していないのか?
ジョンは、復活するのか?
ティリオンとヴァリスコンビは、もうそれだけで面白そうだし、
ミアセラは、死んだのか。
(そういや、ブロンが解毒剤持ってるよね・・・・)
サーセイの報復方法は、想像するだけでゾクゾクするわ・・・・。
 デナーリスは、古巣のドスラク人に囲まれて、どうなるか・・・。


ああああああ、、、、、
早く1年経って欲しいぃー・・・・

欲しいけど、年はとりたくない。


 とりあえず、シーズン5あらすじ&レビュー
お付き合い、ありがとうございました。