完全ネタバレ、ご注意下さい。





<ミーリーン>

 ジョラーとティリオンは、デナーリスとの謁見にこぎつけた。

ティリオンは得意な話術でもって、デナーリスに自らを売り込む。
ティ)「実の父は、私を冤罪の罪で、死刑を命じた。そして、その父親を殺しました」

デ)「それが、あなたを信用する理由になるかしら」

ティ)「過去最悪の日に生まれた赤ん坊は、生まれた時、名家以外の何も持っていなかった。あちこちを転々とさせられ、ある部族の長に売られた。
 そこで彼女は、短期間の間に、金と軍隊とドラゴン3頭を得た。その彼女が、
この世界の唯一の希望だと聞いて、お会いする価値があると思い、やってきたのです」

デ)「あなたに会う価値が、私にはあるのかしら?」

ティ)「あなたが奪い返そうとする国を知る者は、ここにはいない。支援者もなければ、
敵か見方かでさえも・・・」

デ)「私には軍隊とドラゴンがいるわ」

ティ)「殺戮と支配は違う。私は王の手の時、残虐な王とも上手くやれていた。
私は、良い相談役になれるでしょう。あなたに、その価値があるならば」

デ)「ならば、ジョラーの処遇はあなたなら、どうする?」

ティ)「この男ほど、あなたに忠実な人間はいないでしょう。あなたの為ならば、命を捧げるでしょう。あなたに追及されるまで密告者と言わなかったのは、許されない事だと分かっていたからだ。忠実な部下を殺しても、忠誠心は得られないでしょう。けれど、傍には置けない」

 ティリオンの言葉を受けて、ジョラーは再び、デナーリスの元を追放された。

2人は場所をかえ、ワイングラスを片手に話をする。

ティ)「お互い、恐ろしい2人の父親の残念な子供ですな」
デ)「その残念な人間に、何故、会いにきたの?」
ティ)「確かめにきたのです。どのように統治しているのか・・」
デ)「競技場を再開したわ・・・私の支配下で殺し合いが余興になる」
ティ)「賢明な判断です。そして、名家の重鎮と結婚した。素晴らしい事だ。私の姉も嫌いな人間と結婚したが、それは大義のためでもなく、結局は、その男を殺した」

ティ)「ヴァリスが、私にあなたが希望の光だと言ったのです。本来なら彼が、旅の連れだった。ジョラーが私を誘拐するまでは」
デ)「ジョラーは私をずっとヴァリスに密告していたのよ。私を暗殺しようと・・・」
ティ)「彼は生きるためにやっただけのこと。そして、あなたを救ったこともあったはず」
デ)「彼を信用しているのね」
ティ)「そう・・・奇妙なことにね。この世界で唯一信用している人間だと言ってもいい。
私の兄以外で・・・」
デ)「私の父を殺した男ね・・・・やっぱり、あなたを殺すかも知れない」
ティ)「殺しますか?」
デ)「いいえ。相談役に任命するわ」

ティ)「ターガリエン家の血をわけた支援者はもういない。スターク家ももうない。
ラニスター家は、あなたのところには戻らない。スタニス・バラシオンも王座を求めている。
タイレル家は、支援者になるかも知れないが・・・・」
デ)「ラニスター スターク バラシオン ターガリエン タイレル
それらは、まるで、車輪のようなもの。頂点がくるくると変わり、地上の人々を押しつぶしているのよ。私は、その車輪を叩き潰すのよ」

 メーリーンを追放されたジョラーは、闘技場へと舞い戻った。
何故、自由になれたのに戻った?と問われ、
「女王のために戦いたい・・」と答えるのだった。

<プレヴォス>

アリアは、ラナという人間になって、牡蠣売りをしている。
ジャクエンは、港であくどい商売をしている老人について語る。
 この老人は、船長に保険をかけさせ、船長が死んだら、家族に保険として大金を支払うと言っているが、実際は、支払っていない。
 ジャクエンは、アリアに、ラナになりきって、この老人に、毒薬を飲ませるがいい・・・と伝える。

<キングスランディング>

 牢獄での生活に、限界がきているサーセイ。
時折水も持ってくる信者のセプタに、「告白しなさい」と迫られるが、
「あなたが死ぬ時は、私の顔を見るのよ。私は太閤よ」と訴えるが、効果はない。

カイバーンが面会にやってきて、サーセイに今の状況を伝える。
サーセイの罪名は「姦淫 反逆 近親相姦 王殺し」であり、彼らには、彼らのやり方があり、ここから出るのには、告白しかないだろうと話す。
 現在はケヴァンが王の手となり、小会議を仕切っているが、サーセイに会うつもりはないという。ジェイミーからの連絡はなく、
トメンは王妃と母親が牢獄に入れられたショックから、部屋にこもりきりで、食事も摂らない。

「告白し、許しを乞うですって。ハイスパローを取り立てたのは私なのよ。
ありえないわ」
 サーセイは、そう叫んだ。

 またセプタが水を持ってやってきた。
サーセイは、
「あなたを、どう殺すか・・・考えられる限りの最悪な方法で殺す方法を、
ずっとここで考えている」と悪態つく。
 セプタは、水を床に捨て、出て行く。
サーセイは、床に跪き、床の水を、口ですすった。


<ウィンターフェル>

サンサは、シオンに何故、ラムジーに密告したかと問い詰める。
「あなたのためにやったのです。ご主人様は、すべてお見通しなのです。
逃げようとしても逃げられない。
 私も、逃げようとして捕まえられ、縛られ、切られ・・・シオンでなくなるまで」

シオンにサンサは、スタークを裏切り、兄弟のように育った弟を殺した・・・と
追い討ちをかける。
 シオンは、震えながら、ブランとリコンは殺していないと真実を言ってしまう。
「捕まえられなかったのです・・。だから、どこかの子供を焼き殺した。
顔がわからないように・・・」

弟たちが生きていると知ったサンサ。
「なら、あの子たちはどこに・・・・」
「分かりません」シオンは、そう答えるしかなかった。

ルース・ボルトンは、ウィンターフェルも修復され、備蓄食料もある・・とした上で、
この冬の寒さでスタニス軍が凍え死ぬまで、篭城しようとする計画をラムジーに話す。
しかし、ラムジーは消極的な計画ではなく、こちらから攻める計画を提案。
「私と、精鋭部隊20名ほどあれば・・」とラムジーは、奇襲攻撃に自信を見せた。

<壁>

ジョン・スノウの従者オリーはサムの元を訪れ、質問があるという。
野人は自分たちの仲間や家族を殺したのに、どうした、助けるの??と。
サムは、
「今は間違っていると思ったことでも、長い目で見れば、正しいこともあるんだよ」と
オリーを諭す。
「心配しなくて大丈夫だよ。ジョンは、帰ってくるよ。
彼は、いつだって帰ってきたんだから」

<ハードホーム>

 船で、ハードホームへと辿りついたジョンと、トアマンド。

ジョンは、ハードホームに身をよせる野人たちに、

「私はジョン・スノウ。ナイツウォッチの総帥だ。
生き残るための話にきた。
 ホワイトウォーカーにとっては、ナイツウォッチも野人も関係ない。
マンスは、ナイツウォッチとの戦いを望んではいなかった。
野人たちに新しい生活を与えたがっていた。
私たちには、その用意がある。本当の戦いが始まったとき、共に戦ってくれるのなら、
土地と黒曜石を与えよう」と訴える。
 野人たちは、その場に、マンスがいないのは何故かと問う。
「彼は、死んだ。私が、矢で射抜いた」
 野人たちはざわつくが、トアマンドが、
「マンスは、火あぶりにされていた。ジョンは、慈悲で、命令に背いて、
マンスに矢を放ったんだ。
 今、必要なのは、勇気だ。お互いが手を結ぶ勇気なんだ」と続けた。

「兄弟仲間を殺されただろう・・・ナイツウォッチもそうだ。
だが、今は、子供たちのことを考えてほしい。」とジョン。
 トアマントも、同調する。

「ジョンは、ここにきた。俺達が必要だからだ。
そして、俺達も、こいつらが必要なんだ」

 ジョンとトアマンドの訴えに、同意する野人もいたが、拒絶する野人もいた。
賛同する野人たちは、早速、船へと移動する。
 残った野人を心配そうに見る、ジョン。
「置いてはいけない」
しかし、トアマンドは、やがて食料も底を尽いて、折れてくるだろうと言う。

 そして、その時、ホワイトウォーカーの大群が襲い掛かってきた。
野人、ナイツウォッチたちは、応戦するが、劣勢である。
 ジョンは、黒曜石を探しに行くが、ホワイトウォーカーに襲い掛かられ、
うまくいかない。
 ジョンは、自らの剣で、立ち向かう。
ジョンの剣は、ホワイトウォーカー相手でも、粉砕することも凍結することもなく、
ホワイトウォーカーを倒すことに成功した。
 その効果に驚いたジョン。

 何とか、船に乗り込み、離岸したジョン。
岸辺には、リーダー格の威厳漂うホワイトウォーカーがじっとジョンを見つめている。
そして、両手を広げると、
 殺された野人やナイツウォッチの死体が、ゆっくりと動きだす。
その瞳は、青白く光く。
 ホワイトウォーカーの恐ろしさを、ジョンは、見せ付けられたのである。


※ジョンの剣⇒ロングクロウ。ヴァリリア製。
※ヴァリリア⇒ティリオンとジョラーがストーンメンに襲われた、廃墟となった国のこと。
       その昔、魔法とドラゴンと、その魔法で作られた剣などで勢力を拡大し、
       一大国家を築いたが、ある日、突然消滅した(原因不明)
        その製法で作られたのが、ヴァリリア製。
       ちなみに、そのヴァリリアの血をひいているのが、ターガリエン。
       だから、デナーリスはドラゴンを手に入れられたのか。
※ヴァリリア製剣⇒魔法を取り入れた剣。ジョンの剣のほか、ネッド・スタークの剣を2つにして作られた剣も。ブライエニーとジョフリーが持ってたっけ。
 魔法を取り入れたから、ホワイトウォーカーに効果あるのか。










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 いやぁぁぁぁ~。面白かった。
特に、ティリオンとデナーリスの会話は、それだけで、もう、ゾクゾクしたよ。
 何と言うか、この2人で、平和を取り戻しておくれー!というゾクゾク。
 会話の中から、2人が類似点を見出し、信用していく様は、
本当に、圧巻の描き方で、レベルの高い1シーンだったと思う。
 こういうドラマでは、嘘偽りのない場面を描く方が難しい。
本音での会話。そういう場面をこのドラマで見れるのは、貴重なことだよねぇ。

 ティリオンが、ジョラーのことを庇うのも良かったね。
兄以外は・・・・って。でも、ジェイミーは、
今度ティオンに会ったら、殺すって言ってたけどな。
この兄弟の再会が哀しい結末にならなけりゃ、いいけど。
もう、今から、心配。
 で、ヴァリスはいずこに・・・・(←キニナル)

 ジョンとトアマンドの演説のシーンも良かった。
予想以上に、トアマンドが、ジョンのことをきちんと評価してるのが、
なんか、笑えた(笑)めっちゃ、信用してるやん!
 
 しかし、ホワイトウォーカー怖い。
正直、これを見てしまうと、「ウォーキング・デッド」のウォーカーが、
可愛く見えちゃうよね。


 そうそう。
ヴァリリア剣・・・ジョンって、あれ、どこで貰ったけな。
はじめから、持ってたのかな。
 ともかく、ホワイトウォーカーにきくのは、黒曜石とヴァリリアの剣ってことね!!


サーセイは、どうなるかしら。
 サーセイが牢獄に入れられたのは、それはそれで、「してやったり」気分だけど、
何だか、ここは安直過ぎて、面白くなかったかも(笑)
 いや、ここからよね。
サーセイの行く末が気になりますね。

 カイバーンが、あのマウンテンと一緒に乗り込んでくるかもよ~。