なんか、最近は映画づいていて、
映画ばかりのレビューで、すんません。

さて、「シェフ」


一流レストランの料理人カール・キャスパー(ジョン・ファヴロー)はオーナー(ダスティン・ホフマン)と衝突。創造性に欠ける料理を作ることを拒み、店を辞めてしまう。マイアミに行ったカールは、とてもおいしいキューバサンドイッチと出会い、元妻(ソフィア・ベルガラ)や友人(ジョン・レグイザモ)、息子(エムジェイ・アンソニー)らとフードトラックでサンドイッチの移動販売を始めることにする


夏にピッタリの本作。
何の心配もせず、お気楽気分で見られる作品です。

 単純明快、どんな、どんでん返しも待ってません。

でも、それだけの映画です。
たまには、こういう映画でもいい。
特段、落ち込んだ時とか、重い映画が続いたときに。

 観た後は、凄く、幸せ~などと思うけれど、

よくよくこの映画について考えると、
物足りなさは否めない。
 物足りない・・・・
そう、あと、一歩踏み込んだ何かがあれば。
 後にひく、良い映画になったような気もするけれど。

 これといった障害もなく、結局最後は、元妻と元サヤに戻り、
天敵だったブロガーが店の資金提供をしてくれる。
 息子との交流も、料理を通じて・・・っていうワリに、
これといった山場もない。
 息子が腐ったものを片付けたくない・・・という場面でも、
もう一歩踏み込んだ何かがあればな~・・・と思う。

友人も、レストランをやめて、
自分についてきてくれるし、

元々働いていたレストランが、すでに、彼にとって最高の場所では無かったから、
彼が失ったものが、それほど多いとは思えない。
 支えてくれる元恋人、元妻、友人。
慕ってくれる息子。

 主人公には、乗り越えるべきものも、何もないのだ。
人生、そ~うまくいかないやろ~

・・・と妬みの一言も出てきそうである。

 けれど、
たまには、こんな映画もいい。

 痛快で、おおらかで、明るい。
世の中、音楽と美味しいものと、笑顔があれば。

そんな気分にさせてくれる映画。

変な小細工や、変なオチを入れて、映画すべてを潰されてしまうより、
真っ向勝負の、この感じが、
もう、それだけで、元気をくれるのだ。

 きっと、これも、監督の策略。
すべて、計算されたものなのだと。

 そして、この映画が、
何もない映画でありながら、際立つ存在感を醸し出すのは、
愛すべきキャラクターあってこそ。

 愛すべきキャラクターたち。
その存在感こそが、この映画を完成度の高いものに仕上げているように感じる。


 駆け引きのない、純粋なハッピー映画。
たまには、そんな映画も、いい。



余談だけど、ロバート・ダウニーJrちょっとだけ出てましたが、
やっぱり、かっこいい~。



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