シンデレラレビュー前に、ケネス・ブラナー | ROUTE8787 サンサクキロク

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GWに娘と映画に行ってきた。
娘も観たいと言っていた「シンデレラ」

まさか、娘とケネス・ブラナー作品をともに観にいく日が来ようとは・・・・。

シンデレラの映画レビューの前に、

私にとって、ケネス・ブラナーは、敬愛すべき存在であり、
私にとっては、まさにシェイクスピアそのものであるといっても、
過言ではない。
 ・・・・シェイクスピア、全然知らんけど(笑)

 そもそも、映画は大好きだけど、シェイクスピアは全然興味ないし・・・・の私。
今も昔も、そうなんだけど。
 この「ケネス・ブラナー」を介してのシェイクスピアだけは、
受け入れてきたわけです。

 つまり、彼を介してのシェイクスピアしか知らない。

 舞台俳優独特の声の、イギリス英語にしびれる。
優しい顔立ちなのに、演じる役柄によって、厳しいものになったり、
ニヒルになったり、孤独になったり、おちゃめになったりする。

 その豊かな表情が、そのまんま、映画になったような・・・・

それが、ケネス・ブラナーの魅力である。

 「ヘンリー5世」「ハムレット」などシェイクスピア作品の中でも、
私が、もっとも愛すべき作品は、「から騒ぎ」
 いや、コミカルで楽しくて、
台詞のかけあいに息をつくことも出来ない(笑)
 俳優陣ももの凄くよくって、みんな、面白い。
 エマ・トンプソン演じるベアトリスリスとの距離が縮まっていく様も、
絶妙だった。


 



 そして、「フランケンシュタイン」も大好きな作品。
ロバート・デ・ニーロも良かったし。
 名前だけは知っている「フランケンシュタイン」を描き、
その哀しさ孤独を知り、とても考えさせられる作品に仕上がっている。
 
 

 
その他にも、彼の映画はどれも良作なので、シェイクスピア入門なら、
是非、ケネス・ブラナー作品を押したい。
 
ハムレットでは、4・5時間の長丁場だった、そういえば。
休憩があった。
 ハムレットの台詞をすべて、入れ込んだ作品で、
長いけど、面白かった。
 
 ケネス・ブラナー映画の、特徴は、
原作に忠実でありながら、それだけに終わらない所だと思う。
 原作に忠実でありながらも、「彼らしさ」というスパイスが投じられるのだ。
 
それは、シニカルでコミカル、そして、時に、とても冷酷なスパイスとして。

 そして、もう一つは、その映像が美しいことも。

その映画を思い出すと、ポッと脳裏に浮かぶのは、
その映画を代表するような色合いだ。
「から騒ぎ」では、シチリアの美しい緑と、海のブルーが。
「フランケンシュタイン」では、冷酷さと孤独の、暗闇が。
「ハムレット」では、きらびやかな様々な光が。
「オセロ」では、嫉妬の渦巻くグレイが。



 そういえば、ケネス・ブラナーが結婚していたエマ・トンプソン。
離婚して、一時期付き合っていたのが、ヘレナ・ボナム=カーター。

彼女を始めてみた作品が「フランケンシュタイン」だったと思うけど、
もの凄く、存在感があったのを思い出す。

 別れても、「シンデレラ」で起用だなんて、
なんとなく、嬉しい。


 「シンデレラ」もまた、
彼らしく、原作に忠実で、
真面目の中にも、面白さの充分含まれた作品になっておりました。

長くなりましたので、シンデレラレビューは・・・・続く。