ちなみに私は、東野圭吾の小説を、よく読むが、
まぁ・・・アタリが悪い。
あんまり面白い!!というものに出逢わない。
ま・・それは、さておき。
ガリレオシリーズは、そんなに好きでもないし、
ドラマも飛び飛びで観る感じ。
でも、映画の「容疑者Xの献身」は面白かったので、
期待し過ぎたのか。
前作と比べるのもアレだけど、
こちらを観ると、「容疑者Xの献身」が際立って良かったのだ・・・と
改めて思うほど。
そして、堤真一が素晴らしかったのだと、思う。
この映画を観た直後の感想は、
「2時間ドラマで、ええんちゃうのんっ」という事だった。
映画にする大儀が、どの箇所にあったんだろう・・・。
物語のはじめから、犯人が分かってしまう・・という、この設定ならば、
推理をして、徐々に、真実に近付いてゆく面白さがないし。
それをカヴァーする程、人間ドラマがあったかと思うと、
それほどのモノを感じない。
・・・というか、
娘が、追いかけてまで、刺し殺す・・・というのもピンとこないんだけど。
女が突然家にやってきて、「父親に似ていない」と言われ、
逆上して、殺すという場面を、納得させるには、
それを裏付ける伏線が必要だったんじゃないか?
そういう家族の心情が描かれていないから、
福山くんが「この家族はみんな秘密も持っている」とか言っても、
全く、真実味がない。
そのせいか、
もしくは、私だけかも知れないけど、
出てくる登場人物が、どうも好きになれない。
・・・というか、非常に身勝手だという印象がついてまわる。
特に、成美にいたっては、キャンキャン自分の言いたい事を言うヒステリーの印象が
強くて、全く、同情も感情移入も出来ない。
そんな娘のために刑務所に入り、ホームレスとなり、
そんな彼を見つけ出した、元刑事。
そんな彼が、殺されるだなんて・・・。
う~ん・・・やっぱり、納得いかない。
推理の面白さとしても、
人間ドラマの面白さとしても、
「容疑者Xの化身」には到底及ばない。
湯川教授と、少年の交流は、いいシーンだと思うけど、
なんせ、長すぎる(笑)
そして、その少年を利用した殺人が、
この映画の後味を、特段に悪くさせる。
☆1つ・・・と言いたい所だけど、
とりあえず、寝なかったので(笑)
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