71歳のポールのパワー。
溢れ出す才能を、目の当たりにした私。
それは、もう「驚愕」以外の何物でもなかった。
ポール独特の音域の高さは、健在。
途切れることのない歌声は、
ドームの人々の心を揺さぶるには、十分であった。
幼少の頃より耳にしていた、ビートルズ。
まさか、こんな形で、同じ空間を共有出来るとは思わなかった。
1日経った今も、夢見心地である。
71歳という年齢でありながら、
3時間に及ぶ時間、
素晴らしいパフォーマンスで、私たちを釘付けにし、
71歳という年齢でありながら、
新たで、質の高い作品を生み出す凄さ。
長きに渡り、常に第一線で歌い続けてきたアーティストはいるだろうか。
このコンサートで感じた感覚は、
正直、ビリー・ジョエルのコンサートでも、
クラプトンのコンサートでも、
エルヴィス・コステロのコンサートでも感じたことがない。
それは、歴史的な瞬間に、自分は触れているのではないかという、
神々しい感覚だった。
大きな演出や、素晴らしい衣装があるワケではない。
ポールの歌声、ギター・ピアノだけで、
ドームは、うねる。
その、何ともいえない、うねりは、
ちょっと忘れられそうにない。
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