グッド・ワイフ マイケルJフォックスに乾杯の巻 | ROUTE8787 サンサクキロク

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グッド・ワイフ シーズン2で、われらが、マイケルJフォックスが、
準レギュラーとして出演している。

 映画好きの女子ならば、1度は、マイケルJフォックスに恋したはず。

私も、当然であり、
「バック・トゥ・ザ・フィーチャー」のマーティに、
心奪われた一人である。

 よくよく考えると、
初めての海外ドラマは、マイケルJフォックス観たさに観た「ファミリータイズ」だったなー。
マイケルJフォックスはもとより、
トム・ハンクス リバー様も出演していた名作である。

 しかしながら、
マーティ役の印象が強いせいか、
マイケルJフォックスは、以後の出演作で、苦難を強いられることとなる。

 違う作品に出ようとも、マイケルJフォックスは、マーティであり、
マーティ脱却を狙ってシリアスに出たとしても、
マーティ以上の存在感はなく、むちろ、物足りなさを感じるのだ。
 
コメディならば、問題はない。
事実、私は、「摩天楼はバラ色に」
「ハード・ウェイ」や「ドク・ハリウッド」など、
好きな作品も多い。
 マイケルJフォックスは、コメディにおけるセンスが高く評価されてていたものの、
コメディ以外のシリアスな作品においては、
コメディ以上の存在感を感じれなかった。
 
 「再会の時」「ガジュアリティーズ」など、シリアスで挑んだ作品は、
私には、やはりイマイチだった。

 主演作品が減り、脇役で印象が残った「アメリカン・プレジデント」
マイケルJフォックスの今後に、期待した矢先だったように思う。
 彼が、パーキンソン病であると公表し、
俳優業から退いた・・という事を知り、唖然とした。
 マイケルJフォックスが・・というよりも、
パーキンソン病が、そんな若くから発症するということに驚いた。

 その後のマイケルJフォックスは、ある意味、
マーティよりも、その偉業は大きく、
彼の持つ、誠実さ・正義感が、より浮き彫りになった。

 ので、グッド・ワイフに出演していると耳にした時、
どんな役柄で、出るんだろうか・・・。

と密かに楽しみにしていた。

温和な正義感のある役柄なのかな??

 そんな事しか思えない、想像力の欠如した私を、

マイケルJフォックスは、気持ちがいいくらい、
小気味よく裏切ってくれた。

 マイケルJフォックスが演じるのは、パーキンソン病を全面に押し出して、
裁判に勝とうとする、ずる賢いケイニング役。

 正直、症状のどこまでが演技で、
マイケルの持つ症状なのか、分かりかねるが。

そんなことは関係ないほど、マイケルJフォックスの演技は逸品だった。

 ちょっとした視線の仕草や、顔の表情。
私の知る限り、マイケルJフォックスの、打算的でずる賢い表情を見た事はない。
 アリシアを見上げる視線、わざとらしく示談に持っていく表情、
どれもこれも、マーティの断片は見えないし、
パーキンソンと戦う人間の誠実さも見て取れない。
 あくまで、病気を利用する、弁護士そのものだった。

とはいえ、コメディをお得意とするマイケルも健在である。
 お水をコップにうつそうとしたりする場面は、ちょっと笑ってしまう。
ずる賢いのに、嫌いになれない。
 そんな魅力的な演技を、マイケルJフォックスは、やってのけた。

 その演技は、マーサ・プリンプトンも同様である。
小憎たらしいのに、嫌いになれない。
また出て欲しいと思う。
 再び出演すれば、面白い・・・と思わせる。
 それは、「実はいい部分もある」・・・・・とかいう安直な演技ではなく、
いかに、どうしようもない役柄を、魅力的に演じれるか・・・にかかっていると思う。

マイケルJフォックスとマーサ・プリンプトンはそれを、
やってのけている。
 正直、お二人とも、若かりし頃は、
全くもって、灰汁もくそもなかったように思う。
 
 年を重ねて、こんな風に、変化していく俳優さんも珍しい。
どちらかといえば、年をとると、変に「普通」になっていく俳優さんが多いと、
個人的に残念に思っているだけに、

こんな変化は、純粋に嬉しい限りである。

 マイケルJフォックスは、凄い人だ。
若くして発症したパーキンソン病と向き合い、長期にわたって戦い続けている。
 パーキンソンの症状を強調した役柄に、
自ら挑み、魅力的なキャラクターとして、ケイニングを自分のものとした。
 
もやは、彼がパーキンソン病であるとか、
どこまでが症状で、どこまでが演技か・・・?なんて問いは無粋の極致である。

 
 ただただ、新たなマイケルJフォックスに出会えたことを、
嬉しく思うだけである。


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