腹水(22)穿刺 緩和ケアについて話す | にの日記

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2002年2月30歳で乳がん発症。現在50歳。再発して9年、抗がん剤はやり尽くしました。現在、痛みのコントロール、腹水・胸水治療(CART)を受けています。
今までのほほんとしていたのですが、あまりのほほんとしていられなさそうなので、ブログタイトル変えました。

今日2022/09/09は、地元の病院で腹水穿刺の日。


これからは「地元の病院」がメインで、札幌には通わないので、タイトルから外すことにした。


昨夜からお腹の張りが強く、皮がこれ以上伸びないところまで引っ張られ、痛くて一睡もできず。

6時に起きてパスタ入のカップスープを食べ、トラマールを飲む。

1時間横になったら、随分楽になった。


味覚異常はトラマールのせいだと思い勝手に減薬してたけど、この薬にはそういう副作用はないらしい。

この半月あまり腹水が気にならなかったのは、お腹の中の痛みを抑えるだけでなく、表面の痛みも取ってくれていたのね。

もうちょっと、ちゃんと飲もう。


10時予約で9:45に着いたら、すぐに処置室に案内される。

4台しかないベッドのうち3台は埋まっていて、ひとつ空いているベッドサイドに、わたしが使うエコーや穿刺道具が並べられている。

少しも待たずに横になることができて、ありがたい。


程なくして若先生登場。

札幌の病院からわたしの転院を依頼するお手紙や資料が届いてるので、穿刺が終わったら旦那さんと一緒に今後について話しましょうと言われる。

穿刺は麻酔が痛いだけで、いつも通り無痛。

1時間半で2800cc抜けた。


12時に終わって、夫とともに若先生の待つ診察室へ。


今日処置中に、在宅医療で腹水穿刺したいと希望を伝えていたところ、調べてくださっていて、できないという答え。

わたしの住んでいる地域の訪問看護自体手薄で、医師や看護師さんの手が回らないそう。

また、入院設備がないから、穿刺後体調が悪くなってもケアできないという。

やっぱりそうか…田舎だからね。


腹水穿刺は今まで通り通院するか、通院がつらかったら違う苦痛を取り除くことに専念しましょう。

デカドロンを処方するので、これで腹水が溜まるスピードが遅くなれば通院の回数を減らせるはず、とのこと。


デカドロンは抗がん剤前後の吐き気止めとして何度も飲んできたけど、そんな効果もあるのかしら?

だとしたらいいのだけど。


もう、ひとりでの通院は無理だし、穿刺のたびに夫に会社を休んでもらわなくてはならない。

今のわたしは体の痛みよりも、腹水が溜まって動けなくなるのと、呼吸困難になるのが最大の苦痛。

うーん、どうしたものか。


希望通り、なるべく自宅で過ごせるようにしますから。

にのさんはもう充分頑張ってますから。

と言ってくださる。


ありがとうございます、と言ったら泣けてきた。


わたしは病気になって20年間、うち再発して9年間、つらくて自分から治療を止めたのは、7月まで投薬していたドセタキセル以外他にない。

常に病気と向き合って、治療して、生きてきた。

もう、いいよね。

楽になっても、いいよね。


自分から生きることを止めるつもりはないけど、あとは天にまかせて、抗わずいこうと思う。