地元の病院 腹水(17)穿刺 先生と語る | にの日記

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2002年2月30歳で乳がん発症。現在50歳。再発して9年、抗がん剤はやり尽くしました。現在、痛みのコントロール、腹水・胸水治療(CART)を受けています。
今までのほほんとしていたのですが、あまりのほほんとしていられなさそうなので、ブログタイトル変えました。

2022/08/09 地元の病院で腹水穿刺の日


お腹パンパン。

日曜日から、咳をすると右脇腹と右骨盤と背骨に響いて痛い。

骨転移したかな。

カロナールを飲んでやり過ごしている。


病院に着いて看護師さんにベッドへ案内される時、

できれば今回は左側で穿刺して欲しいとお願いする。

右脇腹が痛いのは、穿刺しすぎだからだと思う。

表面の皮ふより中側が痛む。

この2ヶ月間で、16回も穴開けてるもね。

ベッドの向きを反対にしてもらって、先生を待つ。


今日はとても忙しいようで、先生たちは病棟に呼ばれたり発熱外来に呼ばれたり、個人で持ってるピッチは鳴りっぱなし。

若先生も登場した途端呼ばれて、外来患者さんの薬を追加している。


今、病院は大変だよね。

わたしの穿刺に時間を割いていただいて、ありがとうございます。


若先生の穿刺を北大の研修医の方が見学。

今はエコーをする手も覚束ないけど、きっとたくさんの経験を積んで、大学病院のお医者さんになっていくんだろうな。

将来があるって、キラキラしてる。


左から穿刺できるかエコーで診てもらったけど、腹膜と腹水の空間が1cmしかないということで却下。

またベッドを回して右ですることに。

無痛穿刺で1時間半、出が悪くなった最後は、針をずらしながらシリンジで吸引。

まだ随分溜まっていたようで、先生は椅子に座り、腰を据えて処置してくれる。


👨‍⚕「にのさんが考える健康ってどんな状態ですか?」

ん〜、がんなのはしょうがないとして、食べられて動けて働けて、ひとりで遊びにいけること、ですかね。


👨‍⚕「いつから次の抗がん剤を始めるんですか?」

体力が回復できればの話なので、決まってません。

もしかしたらできないかも。

抗がん剤をしなくなったら、CARTも含めてこちらの病院に移って来ることは可能ですか?


👨‍⚕「それいいですね。歓迎しますよ。にのさんは頑張ってます。僕からしたら今のにのさんは健康に見えますよ。」


若先生はいつも暖かい言葉で接してくれて、話を聞いてくれる。

緩和ケアのことや、今後希望する治療のことなど話していたら、針が抜けて穿刺終了。

取れた腹水は2700cc。

2500〜3000ccくらいのお腹だと思っていたので、ドンピシャ。

自分の腹水の量がわかるようになってきた。


若先生から最後に握手を求められる。

お医者さんと握手したの初めて。

なんだろう、頑張ろうぜってことかな照れ


昨日、湯船に入ろうと洗い場で立ち上がったら失敗し、床にガクンと崩れ落ちた。

悲しくて情けなくて、泣いた。

しゃがんだ状態から立ち上がろうとすると右脇腹と背骨に痛みが走るから、怖くてなかなかできない。

やらなければますますできなくなっていくだろう。

今が分岐点か。

分岐の先は同じところだろうけど、少しでも伸ばしていかなくては。