皆さんは主婦論争をご存知ですか??

日本の高度経済成長期になされた、主婦をめぐる様々な議論のことを指します。


第一次主婦論争(1955〜59)のテーマは、
主婦の職場進出の是非について。

第二次主婦論争(1960〜61)のテーマは、
家事労働の経済的価値について。

第三次主婦論争(1972)のテーマは、
専業主婦アイデンティティの模索について。


「主婦」というあり方をめぐっては、女性であれば、ひとりひとり多様な思いをお持ちだと思います。

是が非かという単純な問題ではなく、固定化された性役割をめぐる社会構造の問題とも直結しています。


主婦という生き方が規範化したのは、サラリーマン家庭が増え、「近代家族」がマジョリティ化した高度経済成長期以降と言われています。


※落合恵美子さんの『21世紀家族へ』は社会学分野の名著!
日本の戦後の家族のあり方を論理的に解き明かしています。


主婦をめぐる議論を知ることは、日本の家族の戦後史を知ることにも繋がります。

家族法務にご興味のある皆さん、主婦論争に関連する書籍から、家族史を考えてみませんか?


「京大式カード」で有名な梅棹忠夫さんの論文は、今でも十分刺激的!時代を先取りした「予言の書」のようです。