私は子どもを生んでから、がんになりました。
若年がんの患者さんでも、がんの種類や現状によりお子さんができた方、お子さんを諦めた方、どちらも選択できない気持ちの方、様々。
もし子どもができる前にがんになってたら、どん底になってたかもしれない。
きっと子どもを目にするのも辛かったと思います。
人生に物凄く子どもが必要とは思っていなかったけど、頭の中では子どもを描いてました。
他の体の問題もあって悩みもあったので、出産の機会があったことは振り返ると驚きでもありました。
若くがんになって、《妊孕性》がテーマにあがるけど、その度に気になるのが、《子持ちのがん患者》のこと。
子どもを持てない辛さとは別の考えで、
子どもがいることで抱える辛さ…
あまりスポットが当たってないと思います。
『子どもがいたから乗り越えられた』
『子どものために頑張った』
そこはキャッチされてしまうのに、
『子どもを残して死んでしまうかもしれない』
そこに重点を置いたインタビューって、少ないと感じます。
それだけ、《妊孕性》のほうが注目と課題でもあるから、先ずはAYA世代のがん患者が周知されてく中で、必要なことだと思います。
でも、いつかは私のような不安を抱えて生きる子育て中のがん患者のことも取り上げてほしい。
実は、助けがたくさん必要だから。
子どもがいることで、忙しくて、外部に相談というより、家族の中で抱えてることが多いです。
うちもいろんな出来事があって、本当にしんどいことが多々あります。
AYA世代・若年性がんの子どもがいない人たちと話すのは、その人が傷つかないように配慮したいと思ってます。
でも先日、その相手側から、子どもがいるがん患者として物凄く傷つく言葉を言われました。
まるで、子どもができてからがんになったのがラッキーなことかのように…。
怒る気持ちより、悲しくてしかたなかったです。
子持ちがん患者は子持ちがん患者で、たくさんの深い複雑な心配や不安を持ってるんだけどな。
あえて子どもの話しをしなかったり、雰囲気を出さないようにしたり…気を遣って話していたことがバカみたいなだと、思ってしまった。
AYA世代という括りが嫌いです。
高校生から39才までって、
どんだけ幅広いのさ。
相当な理解者のサバイバー仲間でない限り、
相手への気遣いや意見の尊重を忘れてはいけないと、今回の傷を受けて改めて実感。
なんて誰が読むかもわからない、
ブログに書いちゃってるけども
《子持ちがん患者だって痛い思いをしてる》
と、ちょっとアピールさせてもらっちゃいました
言われた言葉はここには書きませんが、私の中でかなり傷ついてしまって、他のややこしいことも重なり、心が不安定すぎて、安定剤処方されました。
今はだいぶ落ち着いたけどね。
お子さんが欲しい希望が、子持ちがん患者への攻撃にならないことをお願いしたいです。
同時に、不妊治療をがんばっている親友が、私が子持ちでも変わらず仲良く、私の立場も歓迎してくれていることに、とても感謝…
その子の偉大さと思いやりを再確認した、そう思えば少し心もほぐれます。
何事にも思いやりを持てるようになりたい。