だいぶネタバレです。
(個人的に)これは親と子の話でもあるなぁと思いました。
夏目は石洗いの「弟子を探して欲しい」という願いを引き受けます。
理由は自分と重なったから。
夏目にとって、滋さん塔子さんは初めて自分を受け入れてくれた人であり、大切な人達です。
それでも石洗い様は弟子と一緒にいたいと言います。
これ、弟子の辛さが私にはものすごくわかり泣いてしまいました。
志半ばで終わってしまうのはとてもつらい。
私も経験ありますが、親にここまで育ててもらって、色々やってもらったのに、期待されていたのに、ダメだった…申し訳ない、という気持ちでいっぱいになるんですよね。
でも私の親は責めるでもなく悲しむでもなく、ただただそんな自分を受け入れてくれました。
いや、それはそれでつらかったですよ?
責めたり罵ってもらえたら、ああやっぱり自分が悪かったんだと思えますが、許されてしまうとねぇ。どういう風に応えればいいかわからなくなるんですよ。
だから泣いてしまうんです。
師弟の話でしたけど、これ夏目が思ったように親子の話でもあるんじゃないでしょうか。
夏目は毎回泣かせる話だと思いました。まる。