先週、長男の日課の夜練のシャトル打ちをやっていた時の事。
その日は風がなく、長男気持ちよくコンスタントに打ち返す事が出来ていました。
そしたら
「バットコントロールめちゃくちゃ上手くない?ピッチャー返しならいつでも出来る感じ」(^O^)
と生意気な事を言ってきました。(-_-)
それならと
「じゃあ、30回連続で打ち返してみ」
さすがに全部ピッチャー返しは無理として、空振り、ファール無く、30回連続で打てるかやらせてみました。
最初は調子よくポンポン打ち返していましたが、ちょっと気を抜くと失敗してしまいます。
その度に「アレッ?、おかしいなあ!」とか言っていました。
なにがピッチャー返しならいつでも出来るだ、生意気なこと言いやがって、と黙って投げ続けましたが、
失敗を繰り返すこと何回目でしょうか、
本人も相当イライラしてきたようです。
「ん~っ」
口を真一文字にしてバットを睨み付けます。
「どうした?おしまいか?」
と聞くと、黙ってバットを構えました。
とっくにいつもの練習時間は過ぎていましたが、本人がやる気でいる以上、こちらからやめるとは言えず、シャトルを何度も拾い集め、連続30回打ち目指して続けました。
それでもなかなか成功せず、
とうとう長男泣き始めました。(-.-;)
うちの長男は我が家の中で一番泣き虫です。
最近は少なくなりましたが、少年野球をやる前は、家族の中では何かあるとすぐに泣く長男は「ヘナチョコ○○」と呼ばれたりもしてました。
あらら、もうおしまいかな?と思ったら、
少しは成長したのでしょうか、泣き終わるとまたバットを構えました。
続行です。
そして、ようやく29回まで打ち返す事に成功。
ラスト1回となって投げたシャトルは…、
「ゴメン!」
外角低めを外れる難しいコースになってしまいました。
長男なんとかスイングを止めにいきましたが、試合だったら「スイング!」とコールされてもおかしくないところでした。
私が「今のはボールでいいよ」と言いましたが、
「こんなんで成功しても嬉しくない!」
と、ベソかきながら納得せず。
再び続行です。
それからは私も意地です。なんとか成功させてやろうとコースに注意して丁寧に投げ続けました。
その後も何度か失敗しましたが、
とうとう29回まで成功しました。
「今度こそ!」
慎重に投じたシャトルはちょうどいい高さ
「バシッ!」
心地良い音を残し、シャトルは私の耳元をかすめながら、私の後ろへ抜けていきました。
「ヨッシャー!」
思わず叫んでしまったのは私の方でした。
長男はちょっとはにかんだように見えましたが、なんか喜びを押し殺したような顔でした。
その後も続け、結局47回まで成功。その日の夜練はようやく終わりました。
ホッとしてうちに戻ると、長男は「お風呂明日の朝入る」と、汗も流さず、早々にベッドに入り寝てしまいました。
チームの他の子供達も含めて、試合に負けたりして泣いてしまう子は何人も見た事はありますが、練習で失敗して悔し泣きするのは初めて見たかな?
最近は高学年チームの長男と低学年チーム監督の私で週末の野球も行動が別々になってしまいがちで、どんな様子か心配なところもありましたが、
悔し泣き出来る位に真剣に野球に取り組んでいるのなら、そんなに心配は要らないかな?とも思いました。
男の子が泣きべそかくのはあんまり感心しないけど、
親バカかもしれないが、あの日の長男の涙は許してあげられるかな。