当たり前? | 無何有郷を目指して~Heading for Utopia.~

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新米少年野球監督のブログです。

野球のこと、自分で作るお弁当、家族で行くキャンプなどなど

先週末、今年最初の練習試合を行いました。

結果は大敗でした。

ただ、今は結果よりも子供達に知ってもらいたい事がありました。

対戦チームは市内のチームではなく、都内のチームにお願いしました。

私達のチームは東京都に隣接している市にありますが、小学校の校庭は野球のグラウンドが二面取れる広さがあり、毎週土日は半日ずつですが、全面使える環境にあります。

車でならほんの15~20分で行ける距離ですが、都内のチームは小学校の校庭が狭かったり、土日使えなかっりで、毎月グラウンドの確保に奔走したり費用が掛かったりで苦労されているという話をよく聞きます。

そうしたチームに比べると我々のチームは本当に恵まれていると思うのですが、それも日常になってしまうと、だんだん子供達は「当たり前」と感じてしまいがちになります。

黙っていると、練習開始時間ぎりぎりに来てそれからスパイクに履き代え、チーム道具を出す。その間もペチャクチャおしゃべりしながらダラダラと。当然、練習開始は定刻を5分、10分は軽く過ぎてしまう。
練習中も次のメニューに移るのに歩いて移動。
そんな調子で練習終了時も次の時間に使用する団体に時間通りに明け渡すためには片付けに掛かる時間を逆算すると20分も30分も前には練習を終えなければならない。
こちらが堪えられなくなって、「準備、後片付けは早く」、「移動は駆け足」と声はかけますが、なかなか子供達の意識に変化が感じられない。
すごくもったいない使い方をしてると思います。

せっかくおもいっきり野球が出来るグラウンドがあるのに、準備にしろ練習中の移動にしろ、後片付けにしろ、テキパキやればその分練習だってたくさん出来るし、上手にだってなれるのに。

グラウンドが無いチームは練習にしても試合にしても常に遠征ですから、グラウンドを使える時間をすごく大切にしています。限られた時間で実力を付ける為には色々と工夫もされていると思います。そういうところを少しでも見習ってほしい。というよりも気付いてほしい。


だからあえてこの時期に厳しい環境で頑張っていて、その上で強いチームと練習試合を組んでもらいました。

そうしたチームと対戦して少しでも学んでほしいし、自分達の環境が当たり前ではなくて本当に恵まれているということを知ってほしい。

初めて練習試合に来られる都内のチームはみなさん「これだけ広い校庭があって羨ましい」と言われます。
そして、試合後には「またお願いします」と言って頂けることもあります。

しかし、現時点では、そのまたお願いしますは、残念ながら「グラウンドが無い時はお願いします」、という意味合いが主だと思います。
これが、「あのチームは強いから是非やりたい」とか、「野球の実力はそこそこだけど、子供達の礼儀や挨拶が素晴らしいから自分のチームに見習わせたい」、そういう理由で練習試合を申し込んで頂けるようになると本物だと思います。

そんなチームに早く成長してほしい、させたい。


今週末からも三週連続、土日どちらかに都内のチームと練習試合を入れています。


すぐに変化が現れるとは思いませんが、その都度言い聞かせていきたいと思います。

ガミガミ言われて、子供達も「ウルセー監督だなあ」って思ってるかも知れませんが、今年はこれで行こうと思います。