ついに明日は我が子の誕生日です。


よく「大変だね」「辛かったでしょう」って言われますが


振り返ってみたら… 

すごく幸せなマタニティライフでした。


確かに妊娠後期になってからというもの

日々の苦しさ、身体のあちこちの痛み、想像を絶するものでした。

換気量は日に日に落ちていき、酸素も、赤ちゃんに影響が及ぶほどではないけれど

呼吸器を使っているわりに95%と低めな数値が続いたり。

呼吸器の圧設定も、あげられる限界まであげています。


だけど、幸せだったんです。

自分でも不思議です。


どんなに辛くても、我が子を思えば いくらでも耐えられるって本気で思えました。


毎日大きくなっていくお腹、激しくなる胎動

全てが愛おしくて仕方がなかったです。


本当は37週を目標に頑張っていたのですが

医師から「そんなに無理することないよ、もう赤ちゃんは大丈夫だから」と言ってもらえて


育児はもっと体力が奪われるだろうということで、早めに産んで 体力回復に努めることにしました。


予定日より1ヶ月早く産むことになりますが

こちらの病院のスタッフの皆さんを信頼しているので、あとは赤ちゃんや自分を信じて 挑むのみ!です。


不安でいっぱいだった妊娠初期。

呼吸器の主治医からは妊娠継続はお勧めしないと言われました。


「あなたの身に何かが起こる可能性が高い、出産はやめた方がいい」


大きい病院にも何件か断られてしまいました。

赤ちゃんごめんね、って思って 毎日泣きました。


そんな中、以前からFacebookで繋がっていた

ゆうこさんに連絡をしてみました。


彼女も難病持ちで 1年前にハイリスク出産を経験しており、なにか情報があるかもしれないと思って。


するとすぐにお返事をくれて

彼女が産んだ病院も紹介してくれて


「赤ちゃんは、生まれるからママのところに来たんだよ」って教えてくれました。


「絶対」なんてない

不可能なんてない


落ち込んでいた私に、たくさんの温かい優しい言葉をかけてくれました。


そして、

彼女が紹介してくれた大学病院の初診の日。


彼女も一緒についてきてくれたのです。

本当に、心強かった。


彼女と出会ってなかったら正直、今頃どうなっていたか分からない。

それほど、彼女の存在は大きかったです。


こちらの大学病院でも最初はもちろん 厳しい言葉をかけられました。


医師からは

「これまで片肺での出産例はあるものの、萌さんの場合は呼吸の障害や心臓のこともあるので また更にリスクは高いです」


そして旦那さんにひとこと。

「ひとり残されるかもしれない、その覚悟はありますか?」


旦那さんは少し動揺した様子でしたが

「はい」と答えました。


そうして、私たちは受け入れてもらえることになりました。


ひとまず、受け入れ先が決まって、安心。

だけど これから何が起こるか分からない不安感。


先生の言っていた、旦那さんがひとり残される状況に 「もし」なってしまったら?


色々な良からぬことを想像してしまって

旦那さんの胸で何度も泣いた。


旦那さんには

「私に何か起きても、自分を責めないでね」と何度も伝えました。


2人で、決めたことだからねって。


今回 出産に向けて 大事だと感じたのは

「信じる力」だと思います。


ある時、旦那さんと私は 医師からかなり怖い説明を受けました。

しかし診察室を出ると 彼は「産めると思うよ」って言ったのです。


これは一見、無責任なことばだと捉えられてしまうかもしれないけれど

私は凄く凄く嬉しかったです。


信じてくれた、って。


そして 私も赤ちゃんを信じる。

大丈夫だよって、お腹をさする。


赤ちゃんも私たちを信じて、外の世界へ出る準備をする。


そうして現在、 生存率99%と言われる週数まで、お腹の中で育ってくれました。



明日の手術は 世界一幸せな手術です。


元気な産声が聞けることを楽しみにしてます。

お顔が見れること、抱っこできること、楽しみにしてます。


そして私は赤ちゃんと会えた喜びで、泣きすぎて、呼吸困難にならないように気をつけます。笑


最後に


ここまで支えてくれた全ての人に感謝します。

ありがとうございます。


特に近くにいてくれた旦那さん、本当にありがとう。

家にいるときは ほぼ毎日 足や腰のマッサージをしてくれました。入院する直前は トイレへ行くのもしんどい私を 献身的にサポートしてくれました。


あなたが旦那さんでよかった、って心から思った。


それでは、また!

次の投稿を楽しみにしていてください


担当の助産師さんが撮ってくれました飛び出すハート