【ミュージカル】The Book of Mormon で大爆笑 | アメリカ移住奮闘記 fromサンディエゴ

アメリカ移住奮闘記 fromサンディエゴ

アメリカ人の夫に連れられ、東京からLAに引っ越してきました。その後、就職活動が実り、仕事のためサンディエゴへ。
せっかくなので、日々のあれこれを記録するためのブログです。

私と夫は結婚記念日だけではなく、付き合い始めた日も毎年なんとなーくお祝いしています。今週は付き合い始めた記念日があり、夫がディナーに連れ出してくれました。目的地は秘密にされたまま北西の方に向かうので、「もしかしてマリブかな?お願い」なんてワクワクしていたのですが、全く別のサウザンドオークスでした。なんでまたこんなところへわざわざ?と聞くと、魚が美味しいレストランがあると。

別件ですが、夫の家族(アジアには馴染みのない白人一家)は日本人のことを誤解しているのか、私が魚を毎日メインで食べていると思っているようで、外食の際には必ずシーフードレストランに連れて行かれます笑

さて、夫に連れてきてもらったレストランですが、わざわざ渋滞の中1時間かけて通うようなクオリティではなく、とはいえ正直に言えるわけもなく「おいしいよキョロキョロ」と苦笑い。デザートは別のお店を用意しているとのことだったので、しばらく走ると車はシティホールへ。そこには「The Book of Mormon」との文字。サウザンドオークスまで来た本当の意味は、このサプライズのためでした!笑


私たち夫婦は学生時代に友達になったのですが、そのきっかけがお互いにサウスパークファンだったこと。お恥ずかしい話ですが、私はサウスパークを楽しんで見ているうちに、英語が上達しました笑 汚い言葉ばかり出てくるので気軽にお勧めできませんが、個人的にはものすごく効果がありました笑い泣き

The Book of Mormonはサウスパークのクリエーターであるトレイ・パーカーとマット・ストーンが手がけたミュージカルです。そして、音楽はアナと雪の女王を手がけたロバート・ロペス。このミュージカルは2011年にブロードウェイで上演されて以来大人気となり、チケットが取れないことで有名なミュージカルのひとつです。トニー賞やグラミー賞も受賞している、評価の高いミュージカルです!

ストーリーは、2人のモルモン教(正式には末日聖徒イエス・キリスト教会)の宣教師がウガンダに着任し、貧困、女性割礼、エイズなどさまざまな問題を抱えた住民にモルモン教の教えを広めようと奮闘する話です。宣教師の一人はエリートで自尊心が高く、もう一人は落ちこぼれで、困ると作り話をでっち上げるという凸凹コンビ。(そしてこの落ちこぼれ役を演じたジョシュ・ギャッドはのちのアナ雪のオラフです!)

日本ではあまり馴染みのないモルモン教ですが、アメリカでは大きな影響力をもつ宗教のひとつです。比較的新しく、1830年にアメリカで生まれた新興宗教です。ユタ州のソルトレークシティに本部があり、ユタ州の住民の半数以上はモルモン教徒です。創設者のジョセフ・スミスが天使の啓示を受け、旧新聖書の続きとなる物語が書かれた黄金のプレートを自宅近くで掘り出す。その黄金のプレートは誰にも見せてはいけないので、紙に書き直されたものがモルモン書the Book of mormonです。サウスパークのファンの方ならシーズン7の12話「All about the mormons?」でご存知の話ですね!笑

宗教をテーマにしたミュージカルではありますが、全然堅苦しくなく、むしろディズニーのような底抜けに明るく楽しい内容です。モルモン教を風刺したものですが、別にモルモン教の信者を傷つけてやろうというような悪意は(私には)感じられず、むしろ宣教師たちはとてもチャーミングに描かれています爆笑私のお気に入りは、オープニングのHello!なんというか、こういう人たちたまに家に来ますよね…笑
2012年トニー賞でのパフォーマンス↓

モルモン教の教えを面白おかしく取り入れると同時に、ウガンダで起きている問題にもスポットを当てる、爆笑しながらもちょっといい話聞いちゃったなぁと思える内容でした。これから見に行かれる方は、モルモン教のことを少し勉強していかれると面白さが倍増します!!例えば、宣教師の服装規定、コーヒーなどのカフェイン、お酒、同性愛は禁止されていることなんかを知っておくと笑えるポイントが増えます笑い泣き

それにしても、記念日にこんなFワード連発のミュージカル観にいくなんて、やっぱり変わった夫婦ですよね…とても私達らしいです笑