終わり | †恋愛至上主義†

終わり

あたしが1番守りたかったもの。

1番大切にしてたもの。

色んなもの後回しにして

時には捨てて

時には諦めて

大事に大事に

どんなに辛くても

どんなに苦しくても

必死に守り抜こうとしてた。

そしたらね、それを失うのがどんどん怖くなった。

からっぽになるのが怖くて

きっともう半分はただの執着と意地。

残ったものは小さな傷あとと

幸せな記憶なんか薄れちゃうくらいの

大きな虚無感。

解放されたのか

解放してあげたのか

自分のためなのか

相手のためなのか

もうわかんないけど

終わってみると笑えるくらいよみがえってくる

ばかな自分。


見たくない時は目を閉じて

聞きたくない時は耳を塞いで

泣きたい時は顔を埋めてた。

あくびしただけ、とか嘘ついて

胸が痛いのも気付かないふり。

負けたくなかった。

さよならは負けだと思ってた。

誰にも渡したくなかった。

あたしが抱きついてぎゅってするのは

くっついてないと不安だったから。

どっかにいっちゃうんじゃないかって

怖かったから。

そんなことしてもなにも変わらない事くらい知ってたけど

そうでもしなきゃ押し潰されそうだったんだよ。