人違い
この前、麻布十番にある、とある老舗料理屋さんへ
ご飯を食べに行った時のこと。
このお店に最初に連れてきてくれたのは、
ビッグ氏(詳しくは3/24記事参照)であった。
久しぶりに会う、ビッグ氏と共通の知人とご飯なのであったが、
(ビッグ氏はいなかったけれど)
予約時間5分前に到着したあたしは、
狭い入り口をくぐり、石畳を歩きながら、玄関へ。
立派な日本家屋の引き戸をカラカラ開けると、
女将さんがいらっしゃった。
「いらっしゃいませ。」
「こんばんわ。19時に予約している○○です。」
誰も来ていなかった・・・。
一人とぼとぼお座敷へ上がり、しばらく待つ。
19時ちょうどに携帯が鳴り、
「もしもし、○○です。すみません。電車で寝過ごしちゃって。
15分位遅れます」と言われ、待っていようかとも思ったのだが、
もう一方も同じく遅れるらしく、先に一人でビールを飲むことにした。
キリンの赤星ビール。
これ、あたしの好きな瓶ビールなのだけど、
なかなか普通のお店には置いていない。
良いお店にしか置いていない希少なビールだと聞いたのだが、
本当なのだろうか?
女の手酌酒は、決してカッコ良いモノではないけれど、
通されたお座敷には誰もいないし、
まぁいいや、と手酌でごくごく一人ビール。美味しい。
20分ほど遅れて全員集合して、一頻りご飯を堪能した後、
狭くて急な階段を下りながら、女将さんにご挨拶すると
「長谷川さんかと思ってました」と言われた。
それって、ひょっとして、『長谷川理恵』のことですか??
そうらしいのだが、
そう言えば、昔、あたしにとって本当に恋をしたと思える、初恋のお方から、
当時最初に言われた印象的な言葉がそれだった。
「もえってさ、ほら、今『CanCam』の表紙になってるモデルに似てるよ」と。
大学生になりたてのあたしは、
その時『CanCam』を見ていなかったので、
本屋へ走って確認したのは言うまでもない。
そもそも、大好きな人に「モデルに似ている」と言われただけで有頂天だった。
で、やはり顔を確認せずにはいられないと見た人物こそ、
『長谷川理恵』その人であった。
あれから随分月日が流れたのだが、
久しぶりに言われたなぁ~と。
(ちなみに、長谷川理恵ほど背は高くはないのだけれど)
そして、その頃大好きだったあの人は、半年以上連絡がないけれど、
元気にしているだろうか?と、2軒目のお店でぼんやり想った。