彼女の役割 | ☆☆moeゴコロ☆☆

彼女の役割

ふっと気付いたことがある。

そう言えば、
あたしと彼は今まで確かに微妙な付き合いであった。
それを一新すべく、この間、彼とキチンと話をしたのである。
自分の気持ちをちゃんと彼に伝え、彼の気持ちも聞いた。

「あなたがあたしを必要としていない、それか好きじゃないなら、
あたしはやり直したくはないの」と伝えると、
彼は「ううん、そんなことはない。
色々オファーがきても、誰とも付き合いたくなかったし、
付き合おうとも思わなかったってことは、そういうことだと思う」と、
若干曖昧なお返事ながら、あたしはやり直すことに「YES」なのだと解釈した。

今まであたしが随分と彼を放っておいた為に、
彼は一人遊びの上手な御人になってしまっていた。
趣味を増やし、ペットを飼い、あたしと過ごさなくても、
一人で十分楽しく過ごせるようにしてきたのである。
あたしはそれを責めるつもりはない。そうさせたのは、あたしだ。

で、考えた。

待てよ?と。

今まであたしがいなくても平気だった世界に、
またあたしがひょいっと入り込めるのだろうか?と。
彼の世界でのあたしの価値は、以前のポジションに戻れるのだろうか?と。

一旦暴落した株価を上げるのは、大変である・・・。
自分で招いたこととは言え、悩ましい。
あたしが変わり、彼は変わらないのだ。多分。
ここで『よし、彼女らしいことをしよう』としたら、元の木阿弥。
自分で自分の首を絞めることになる。
彼女らしいことって?

しかし、このままでは、
あたしの中では彼の女友達とさほど変わりない存在になってしまう。
今まで半年以上も放棄してきた彼女の役割を、
今更取り返すことは可能なのだろうか?

「僕の彼女です」と彼の友達に紹介された言葉が、
ふわふわあたしの周りを漂うばかりだ。
このままじゃ、何も変わらない。