突然あなたは現れた

黒羽の王子

にやっと笑うと
銀歯の八重歯がチラリ

事実を忘れた頃には
既に遅しで
いつの間にか薔薇色の様で煌びやか
そこにはいくつものトゲがあるけどね

トゲの存在を忘れ
どれくらい月日は流れあろう
既に遅しで
体中血だらけで
小さなキズだけど
範囲は広くて
心だけね

いつしか綺麗な花を咲かす池は無くなり
トゲで穴が開いた
心池には
水滴がドツリドツリと流れ落ち
歳月で花は咲かなくなりました

一輪の浮かぶ華麗な花は
生き続けることが出来なかった

儚く美しいものは
短い時だから
美しいのか

時間も(ときも)
美しい時間で
とめるのが
一番良いかもしれない

昔々のおとぎ話

目が覚めたら黒い羽がヒラヒラ舞い散った