島根県松江市上乃木でカウンセリング✖️ヒプノセラピーをしている
藤井和子ですピンクハート

ハイアーセルフ(Higher Self)とは、直訳すれば「高次の自己」。  
しかしその意味はひとつではありません。  
スピリチュアル、心理学、トランスパーソナル、
エリクソン催眠、そしてソマティック。  
それぞれの領域で、この言葉が指す“方向”は少しずつ異なります。  
それらを比べてみると、人間という存在の奥深さが浮かび上がります。

 1. スピリチュアルの視点
スピリチュアルな世界では、
ハイアーセルフは「魂の高次の側面」や
「神聖な導き手」として語られます。  
それは人間の意識を超えた、
光や声、導きの象徴であり、
人生の目的を知る「内なる神」
として現れることもあります。  
この視点では、人はハイアーセルフと
“つながる”ことで迷いを超え、
真実の道を歩むとされます。  
祈りや瞑想は、
その声を受け取るための扉となるのです。



2. 心理学・ユングの視点
心理学者カール・ユングは、
「自己(Selbst)」という概念を通して、
ハイアーセルフに近い考え方を示しました。  
それは“意識と無意識を統合する中心原理”であり、
人間が本来の全体性へ向かう過程で現れるもの。  
宗教的な超越者ではなく、
“内的成熟によって自然に現れる中心点”です。  
ここでのハイアーセルフは、
超越ではなく統合――
つまり、心の調和の象徴として理解されます。


3. トランスパーソナルの視点
トランスパーソナル心理学では、
ハイアーセルフは「個を超えた意識」
として捉えられます。  
それは「私」という限定された存在を越え、
宇宙的意識や普遍的な愛とつながる自己の次元。  
瞑想や深いトランスの中で、
「私が私を見つめている」感覚が生まれるとき、
その背後にある静かな観察者――それがハイアーセルフです。  
誰にでも触れ得る、
普遍的な意識の一部といえるでしょう。



4. エリクソン催眠の視点
エリクソンの催眠療法では
「ハイアーセルフ」という言葉は使われませんが、
「無意識(the Unconscious)」の概念が
それに近いものを指します。  
エリクソンにとって無意識とは、
抑圧された記憶の倉庫ではなく、
知恵と創造性の源でした。  
深いトランス状態では、
“より大きな自分”が前面に現れます。  
それはスピリチュアルな意味での
ハイアーセルフにも重なり、
宗教色を排した、
実践的で心理的な形の「内なる叡智」です。


5. ソマティックの視点
身体志向のアプローチであるソマティックでは、
ハイアーセルフを
「身体に宿る知性」や
「自己調整力」として理解します。  
霊的な存在ではなく、
生命そのものがもつ自然な回復と統合の力。  
呼吸の深まり、筋肉のゆるみ、神経系の安定
――それらの中で訪れる静けさや温かさが、
ハイアーセルフの感覚と重なります。  
ここでは“上へ昇る”よりも、
“身体の奥へ降りてゆく”ことが鍵になります。


6. 現代的な統合の視点
近年では、ハイアーセルフは
「霊的」
「心理的」
「身体的」な層を貫く
統合的意識として理解されています。 


 
それは魂の導きであり、
無意識の叡智であり、
身体の知恵でもある。  
形ではなく“存在の質”そのものであり、
人が安心し、愛を感じ、全体として調和しているときに
自然と現れる“最も深い自分”です。


クローバー まとめクローバー
ハイアーセルフとは、外にある誰かではなく、  
あなたの中の
「いちばん静かで、いちばん賢い部分」。 
 
スピリチュアルでは光の導き、
心理学では中心の自己、  
催眠では無意識の叡智、  
ソマティックでは身体に宿る生命の知性。  
それらは異なる表現でありながら、
同じ源へと還っていきます。  

生きているということ、
そのものがすでに、
ハイアーセルフの働きなのです。

 

◉ハイアーセルフと繋がる瞑想のワークをしています!

まずはどんなものか知りたいあなたへこの千円のワークをしてみませんか?