麻里子さまのスピーチも深く胸に響くものがあった。大島優子も深くうなずいていた。我が意を得たり、といった感じだったのであろう。麻里子さまのスピーチはなかなかおもしろく、前田敦子や大島優子の昨年のスピーチへの反論、あるいはネットなどで麻里子さまへ送られたであろう意見への反論、という形をとっているようにも見えたのだ。前田敦子の「後輩のためにも席を譲りたい」という言葉。大島優子の「票数は愛です」という言葉、「卒業して席を空けろ」という一部のファンの意見への。僕も正直あっちゃんのあの言葉には少々違和感を感じた。あっちゃん自身の今の夢を抑え切れず…というのならいいのだが。まあ色々な理由があり「後輩に席を譲る」というのもそのうちのひとつだと思うのだが。席を譲ることでチャンスを与え、そのチャンスを活かしてほしい、という思い。また、「AKB卒業後」という全てのメンバーに訪れる運命を自分が先頭に立って始めに切り開き、道を作ってやりたいという思い。まさに現在のAKBのこと、未来のAKBのことを考えての選択のようにも思える。しかしこれは危険な賭けでもある。AKB自体の致命的な戦力ダウンにもなりかねない。そうなればいくらセンターで誰かが頑張ってもCDも売れず、テレビにも出れず、誰からも注目されず「AKBって何?あ~昔あったよね…何となく覚えているようないないような…」という事にもなりかねない。そうなると「元AKB」という「肩書き」も何の意味も無くなってしまうかもしれない。そんな前田敦子の思想に篠田麻里子は反論したようにも思える。麻里子さまは言った。「席を譲らなければ上に上がれないメンバーはAKBでは勝てないと思います。潰すつもりで来てください。いつでも待っています。」と。闘争宣言だ。競争がチームを強くする。そんな思想がある。そして大島優子の「票数は愛です」に対しては「票数は期待だと思います」と。この一年への評価ではなく今後一年の期待票であると。「席を若手に譲れ!」という意見には、若手もベテランも関係ない。実力のあるものが上に上がりAKBを支えるのだ。ひいてはそれがAKBのためにもなりファンのためにもなるのだ。と言っている気がした。「心強い若手が出て来たらその時は笑顔で卒業します」と言った。あくまでもAKB48の戦力を最高に保つ、という考え方だ。AKB48グループの未来が輝くことを祈っている。