寝ている人を起こす時、大きな音や体への刺激が有効だろう。夢の中ではどうか。大きな音や体への刺激によって目が覚めるという事は余り無い気がする。子どもの頃悪夢に悩まされていた私は、夢の中から目覚める方法を必死で編み出そうとしていた。結果は夢の中で目を強く速くぱちぱち瞬きするというものと、頭を高速で左右にぶんぶん振るというものだった。結構な確率で目が覚めたと思う。悪夢を見ないように布団の中で神様にお祈りしていた記憶がある。眠っている人の目にちかちかライトを当てたり首を揺すったりすれば目が覚めそうだ。ライトはわからないかな。これは『インセプション』や『ビューティフルドリーマー』の話で、夢の中から目が覚めたり、夢から別の夢へ移行したりする契機が何なのか、というところから考えた事だ。夢の中で夢から醒める。それが現実への回帰の場合も「目が覚める夢」の場合もある。「目が覚める夢」の場合、布団から出たり歯を磨いたりする夢を見続けるのである。目はある程度眠れば覚めると思うが。しかし何十年も眠り続ける人もいるようだ。そのような人は夢を見続けているのであろうか。90分でレム睡眠とノンレム睡眠が切り替わるそうだ。レム睡眠中は脳が起きていて体が寝ている状態らしい。そして眼球は運動しているらしい。脳と眼球は起きているけど体は寝ているのかもしれない。すると私が昔悪夢から醒めるために目をぱちぱちさせたり首を振ったりしたのは何か眼球の運動に関係があるのかもしれない。現実身体上の眼球の運動と夢の中の眼球の運動が微かに繋がっていて、夢の中での自覚的な眼球の運動が現実身体上の眼球の運動に影響を与え、その現実身体上の眼球の運動が覚醒に寄与するということがあるかもしれない。覚醒や次の夢への移行が自在に出来たらおもしろい。